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レストランで出会った一杯のラテをきっかけに、パティシエからバリスタへ転身。静岡・島田市のサンカク公園での営業を経てオープンさせたのが、焙煎所兼カフェの「ジュンキッサ」です。その歩みとオーナーの思いを紹介します。
【画像】記事中に掲載していない画像も! この記事のギャラリーページへサンカク公園から始まったコーヒー店

2025年2月2日、島田市稲荷にオープンした「JUNKISSA COFFEE ROASTERY(ジュンキッサ コーヒーロースタリー)」。
もうすぐ1年を迎える焙煎所兼カフェですが、島田駅前のサンカク公園での営業から数えると、さらに長い時間を重ねてきたお店です。
サンカク公園での営業期間は約3年半。屋外という限られた環境のなかで、コーヒーを入れながら、少しずつ人とのつながりを育ててきました。

当初はオーナーの青木淳一さん一人で営業することを想定していましたが、次第にスタッフが加わり、コーヒーと一緒に楽しめるケーキやデザートも並ぶように。
お店のかたちは、時間とともに自然と整っていきました。
パティシエからコーヒーの世界へ
青木さんの原点は、コーヒーではなくパティシエでした。
東京で専門学校を卒業後、レストランで働く日々。その職場に置かれていた一台のエスプレッソマシンが、人生の転機になります。

それまでコーヒーに特別な興味はなかったそうですが、先輩が入れるラテアートを見たとき、「面白そうだな」と心を動かされたといいます。
実際にエスプレッソマシンに触れたことで、コーヒーの世界に一気に引き込まれていきました。
海外で出会った日常のなかのカフェ文化
もっと深くコーヒーを学びたいと考えた青木さんが行き先に選んだのは、オーストラリアでした。
エスプレッソ文化が日本よりも進んでおり、ビザの取得もしやすかったことが理由のひとつ。調べるうちに、メルボルンが世界的に有名な“カフェの街”であることを知り、そこでバリスタとして働くことを決めます。

その後、ニュージーランドも含めた約2年間の海外生活。
コーヒーの技術だけでなく、カフェの在り方そのものに大きな影響を受けた時間でした。

ジュンキッサ・青木淳一さん:
向こうではカフェは特別な場所ではなく、日常の一部。お客さんとの距離が近く、自然と会話が生まれ、コーヒーを中心に人が集まります
オーストラリアやニュージーランドで見た風景を、日本でもつくりたいと考えるようになったといいます。
島田という土地でもう一度ゼロから
帰国後、友人からの誘いをきっかけに静岡へ移住した青木さん。島田という土地で、ジュンキッサの物語が動き始めました。

現在の焙煎所がある建物は、以前は喫茶店と総菜の製造場所として使われていた建物。友人の母親が所有していました。
その建物を借り、自分たちの手でできる限りリノベーションを行いました。

派手さはありませんが、落ち着いていて、つい長居したくなる空間。
コーヒーと丁寧に向き合う時間を大切にしたい、そんな思いが伝わってきます。
ジュンキッサのメニューはスイーツも充実
店内で楽しめるのは自家焙煎のコーヒーと、パティシエ経験を生かしたスイーツ。
コーヒーは、「ドリップコーヒー(hot・600円)」を中心に、「エスプレッソ(450円)」、「カフェラテ(hot・650円)」などを用意しています。

いきなりエスプレッソをすすめるのではなく、その人の好みやペースに合わせて提案してくれるのも、このお店らしさです。
最初はドリップから、少しずつ。そんな提案が、自然と受け入れられてきました。

ラテは、パティシエからバリスタへと進んだ青木さんの原点ともいえる一杯。
ミルクとエスプレッソのバランスがよく、コーヒーが苦手な人でも飲みやすい味わいです。

スイーツは、ブリュレ、バノフィー、キャロットケーキなどの定番を軸に、季節によって少しずつ内容が変わります。
どれもコーヒーと一緒に楽しむことを前提に作られており、甘さは控えめ。

コーヒーもスイーツも、「無理に広げない」「少しずつ深めていく」。そんな姿勢がメニューに表れています。
【詳しく見る】JUNKISSA COFFEE ROASTERYのリール動画(くるみのインスタグラム)島田の日常に静かに根付く一杯を
現在の客層は30〜40代の女性を中心に、20代後半のコーヒー好き。市内だけでなく、市外から足を運ぶ人も多くいます。

島田の人たちについて、青木さんは「のんびりしている」と話します。その空気感が心地よく、自分には合っていると感じているそうです。

ジュンキッサ オーナー・青木淳一さん:
海外で出会った、コーヒーが日常の一部にある風景。その空気を、島田でも自然なかたちでつくっていきたいと思います
特別な理由がなくてもふらっと立ち寄って、コーヒーを飲んで、少し話して帰る。そんな時間を演出してくれる店でした。
■店名 JUNKISSA COFFEE ROASTERY
■住所 静岡県島田市稲荷2丁目2−3
■営業時間 土 14:00~21:00
日~火 10:00~17:00
■定休 水・木・金
■駐車場 店舗前4台・第2駐車場4台
取材/くるみ
【詳しく見る】JUNKISSA COFFEE ROASTERYのインスタグラム【もっと見る! こだわりコーヒーの記事】
