マルキーズの外観
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【富士宮・マルキーズ】レトロ感たっぷり 手書きの値札が懐かしい 地元で愛され60周年の洋菓子店

静岡・富士宮市にある赤い屋根のお店「マルキーズ」。なんと2025年に創業60年を迎えたそうです。レトロな雰囲気の店構え、気になっていた方も多いのでは。富士宮で長年愛されるマルキーズを取材しました。

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ショーケースに並ぶかわいらしいケーキたち

マルキーズの外観
マルキーズ(富士宮市宮町)

県道414号・富士富士宮線(通称:大月線)沿いにある赤い屋根のお店「マルキーズ」。富士山本宮浅間大社の西側にあります。

平日の午後2時頃に訪問しましたが、ショーケースにはたくさんのケーキが並んでいました。

いろいろなケーキが並んだショーケース

どのケーキにしようかなと迷うのも楽しいです。手書きのメニューも温かみがあってすてきでした。

マルキーズといえば「メロンシャンテ(1600円)」を思い浮かべる人も多いのでは。富士宮で行われた将棋の竜王戦のおやつ候補にも選ばれた一品です。

竜王戦のおやつ候補「メロンシャンテ」(1600円)

ジューシーなメロンをぜいたくに使ったケーキ、一度でいいから食べてみたいです。取材中も取り置きをお願いする電話があり、あっという間に売り切れていました。

カットケーキ以外にも、ホールケーキや焼き菓子もたくさん並んでいました。焼き菓子はちょっとしたお土産にも便利ですね。

ケーキが並ぶマルキーズのショーケース
各種焼き菓子も充実

事前予約でオーダーケーキも注文することができます! 好きなキャラクターのケーキもオーダーできます。

創業60年! 親子2代で受け継ぐ洋菓子の味

店主である稲葉茂さんは御年84歳!

小さい頃から甘いものが好きだった茂さんは16歳で東京の洋菓子店での修行をはじめ、その後富士宮の老舗・江戸屋での修行を重ねたのち24歳で結婚、ほぼ同時期に独立しマルキーズをオープンしました。

 左)息子・稲葉充さん 右)父・稲葉茂さん

妻と二人三脚でマルキーズを切り盛りしていた茂さん。その数年後に長男・充さんが生まれたとのことで、当時妻は充さんを背中におんぶしながらお店に立っていたそう。

子供の頃からお店に立つ両親の姿をみていた充さんも、学校卒業後に菓子職人としての修行を重ね、今では親子2代でお菓子を作り続けています。

茂さんは30年ほど前にはこんな豪華なウエディングケーキもつくっていたそう。今回は貴重なアルバムの写真も見せてもらいました。

今ではなかなか見ないサイズのウエディングケーキは、脚立に上りながら仕上げていたとのこと。当時の新郎新婦さんとの打ち合わせの際のデザイン画なども大切に保管されていました。

マルキーズ 店主・稲葉茂さん:
自分の作りたいものを作れたときがうれしい

60年以上ひとつの仕事をひたむきに続けることは、そんな簡単なではないはず。茂さんのお菓子作りへの愛情の強さに、とにかく心を打たれた時間でした。

いつまでもお元気で、お店に立ち続けてください!

■店名 マルキーズ
■住所 静岡県富士宮市宮町14-16
■営業時間 8:00〜19:00
■定休 水

文・写真/ふじのみやハハラッチ Nyan

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