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大井川鉄道 復旧への“現在地” 工事現場を報道公開 2022年の台風で土砂流入 2029年春の全線再開を目指し

川根路を走る「きかんしゃトーマス号」。

いまや大井川鉄道の顔と言っても過言ではありません。

しかし、2022年の台風15号にともない大量の土砂が線路に流れ込んだ影響もあって大井川本線は全線のうち約半分の区間でいまも運休を余儀なくされています。

このため、2029年春の全線再開を目指して現在進められているのが復旧工事です。

大村秀行 記者:
ここから先は歩いて向かうことができないため、こちらの特別な車両に乗って今から復旧工事の現場に向かいます

12月18日、工事の様子が公開されたのは金谷駅から21km離れた場所にある笹間トンネル付近で、土砂や倒木を重機で撤去する作業が進められています。

大井川鉄道・鴨田善英 鉄道部長:
こういう山間地の線路なので軌道を使うしかない。軌陸車を使って土砂を積んでバックヤードまで往復する。そうすると効率が悪いというか時間がかかる

大井川鉄道では2026年度末までに土砂の撤去を終え、2027年度からは線路や架線といった設備の整備に入りたい考えです。

大井川鉄道・鳥塚亮 社長:
自分たちのふるさとにSLの汽笛を響かせたいという思いが非常に強いみなさんなので、なんとか地域と一緒にこれからもやっていく鉄道として1日も早く開通したい

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