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インターネットで売り切れが続く人気の卵が静岡・富士市にあるということで調査。富士山の麓に広がる「そらとふじ農園」の人気卵セット「223EGG(ふじさんエッグ)」の秘密に迫りました。
【画像】記事中に掲載していない画像も! この記事のギャラリーページへ色とりどりのニワトリがいる養鶏場
訪れたのは富士市の某所にある養鶏場「そらとふじ農園」。近づいていくと平飼いの敷地でニワトリたちが自由に歩き回っている姿が見えてきました。

ニワトリたちは暑さを避けて屋根の下で休んでいましたが、1羽が近づいてきました。
よく見ると薄茶色の羽の色です。この種類のニワトリがウワサの人気卵を産むニワトリなのでしょうか。

さらに奥に進むと、また種類が違うニワトリがいました。
今度は真っ白なニワトリが羽を休めています。そして白黒のニワトリだけがいるスペースもありました。

色とりどりの卵がワンパックに
農場の人にウワサの卵を見せてもらいました。
そらとふじ農園・西村崇 農場長:
「223EGG」と書いて「フジサンエッグ」と読みます。独自の飼い方とエサの配合で飼育たニワトリの、オリジナルのブランド卵です

卵のパックを開けてみるとビックリ。
6個入った卵は小さいものから大きいもの、茶色から青やピンクのような色まで、全く異なる卵が並んでいます。

そらとふじ農園では6種類のニワトリを飼育しています。
名古屋コーチン、烏骨鶏、後藤もみじ、岡崎おうはん、あずさ、岡崎アローカナ。それぞれが個性豊かな卵を産みます。
色や風味が異なる卵の食べ比べができる「223EGG バラエティーパック(1000円)」は、ネット販売ですぐに売り切れてしまう大人気商品となっているそうです。

広々とした環境でストレスフリーな飼育
鶏舎に行くと、「後藤もみじ」というニワトリたちが元気に歩き回っていました。
そらとふじ農園・西村 農場長:
他の養鶏場ではみんな小さい籠に1羽1羽入っていますが、ここはなるべく広いところで自由に、伸び伸びと育てています

「ニワトリのストレスが少ないので、卵の味も変わってくる」と、西村農場長。
この「平飼い」という飼育方法が、そらとふじ農園の大きな特徴です。ニワトリたちはゆったりとした空間で自由に動き回っていました。
こだわりのエサと富士山の湧き水
エサにもこだわりがあります。おからと酒かすを発酵したもの、そして雑穀をブレンドしたものを与えています。
そらとふじ農園・西村 農場長:
人間が食べるような自然なものを与えています。水も地下から汲み上げた富士山の伏流水です

卵の75%が水分ということで、西村農場長は卵の味は「水で決まる」と言います。
栄養面にこだわったエサと富士山のおいしい水で育ったニワトリが生む、極上の卵。その味を確かめるため、農園の直営店「プリンと焼き菓子 SORATOFUJI(そらとふじ)」へ向かいました。
卵かけご飯で食べ比べ

東名高速道路・富士ICから南へ車で約6分。SORATOFUJIは富士市の日乃出町にあります。
店内は白い壁に紺色のタイルが、新しく清潔な雰囲気。

アローカナプリン(480円)、エンゼルシフォン(250円)など、プリンやシフォンケーキといったスイーツが陳列されていました。
SORATOFUJI・西村 店長:
メインはプリンと焼き菓子の専門店ですが、卵も販売もしております

店内では、メインのスイーツに加えて卵の販売も行っています。
いずれも6個入りで「アローカナ(780円)」、「烏骨鶏(1800円)」、「名古屋コーチン(780円)」と、ニワトリの種類ごとにパッキングされた223EGGです。
今回特別にご飯を用意してもらい、卵かけご飯で試食させてもらいました。

爽やかすっきり「名古屋コーチン」
まずは、殻がほのかな桜色をした名古屋コーチンの卵。卵黄の色は爽やかな黄色です。
SORATOFUJI・西村 店長:
飼料に色を付けるようなものを入れていないので、これが自然な色です

西村農場長から「まずは絶対何もかけずに食べてみてください。味の違いが分かるはずです」と言われたので、にむらリポーターは卵と白米だけで食べてみます。
にむらあつとリポーター:
おいしい! 卵の臭みが全くなく、どちらかというと爽やかです

深みがあるけれど、あっさり。それが名古屋コーチンの卵でした。
淡いブルーの殻が特徴の岡崎アローカナ
続いて、南米がルーツで淡いブルーの殻が特徴の「岡崎アローカナ」の卵です。

SORATOFUJI・西村 店長:
アローカナは比較的新しいニワトリです。淡泊だけど濃厚です
一口食べてみると、先ほどとは全然違います。食べれば分かる! さらっとした食感。
食べやすく、クセが少ないのが特徴です。

生で食べるには名古屋コーチンよりもアローカナの方が人気が高いそうです。
卵の香り広がる極上プリン
お店ではアローカナの卵を使ったプリン「アローカナプリン(480円)」も大人気です。
卵かけご飯のあっさりとはうって変わって、だいぶ濃厚な味わいです。

にむらリポーター:
本当に口いっぱいに卵の香りが広がります
今回初めて知った“富士山のエッグ”こと223EGG。伸び伸び育ったニワトリたちが生む個性豊かな卵は、食べ比べる楽しさと確かな味わいで、多くの人を魅了しています。
食べ比べできるバラエティーパックは店頭販売がなく、インターネットのみでの販売です。売り切れが続出しているため、生産を安定させるべく努力しているとのことでした。
■店名 プリンと焼き菓子 SORATOFUJI
■住所 静岡県富士市日乃出町117-4 ヴェルデフカサワ1-C
■営業時間 11:00~16:00
■定休 火・水・木
■駐車場 5台
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