網で焼かれた鶏肉
菊川市

【菊川・Renge】一切れが大きい! 「さつま知覧どり」の鶏焼き専門店 隠れ人気は担々麺!?

静岡・菊川市にある「鳥焼ビストロ Renge(レンゲ)」は鶏肉に特化した焼肉店。定番部位から希少部位まで、鮮度抜群の鶏肉は鹿児島から仕入れた「さつま知覧どり」。味わい豊かな鶏肉の魅力と、隠れ人気メニューの「担々麺」を取材しました。

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おしゃれだけど気軽 鶏焼肉の専門店

JR菊川駅から車で南へ3分ほど、東名高速道路・菊川ICからは北へ3分ほど。菊川市内の県道79号線を走っていると、インパクトのある看板が見えてきます。

焼肉は焼肉でも“鶏肉”を専門とする焼肉店「鳥焼ビストロ Renge」の看板です。

Rengeの看板
菊川市内の県道沿いに建つ看板

「罪悪感“ゼロ”のヘルシー鳥焼肉」という文言が、何とも魅力的。

店の外観は黒を基調とした洋風で、「ビストロ」という言葉がピッタリです。

Rengeの外観
「鳥焼ビストロ Renge」(菊川市本所)

店内もシックでおしゃれな造り。

テーブル席と掘りごたつ席があり、卓上には焼肉用のコンロがひとつずつ。お酒もたくさん並んでいます。

Rengeの店内
シックな雰囲気の店内

仕事関係の会食や家族との食事、女子会やデートなど幅広い場面にピッタリな雰囲気だと思いました。

鳥焼ビストロRenge オーナー・小池司さん:
この辺りには大衆向けのお店はありますが、オシャレなお店は少ないので、せっかく来てもらうなら“堅苦しくはないけれど特別感を味わえる店”にしたいと思い、外装や店内の造りにこだわりました。ちょっと珍しい「鳥焼肉」、ぜひ楽しんでもらいたいです

鳥焼ビストロRenge・オーナー:小池司さん

定番から希少部位まで18部位を提供

食べられる鶏肉の部位は、なんと18種類。さすが専門店です。

モモ肉やムネ肉などの定番部位から、鳥トロや鳥スペアリブ、首皮といった希少部位まで食べられます。

Rengeのメニュー表
18種類の部位が食べられる

Rengeでは「さつま知覧どり」という種類の鶏肉を使用しています。

「さつま知覧どり」は卵を産まなくなった親鳥を450日以上かけて長期間飼育。脂乗りの良さと、しっかりとした歯ごたえが特徴です。

(画像提供:Renge)
「幻の首皮 鳥ホルモン」(1皿580円) 首皮は皮の中でも一番おいしいと言われる(画像提供:Renge)

小池さんはその食感と味の濃さに感動し、さつま知覧どりを鹿児島から1羽まるごと仕入れています。部位にもよりますが、基本的には注文を受けてからさばくようにしています。

そのため、さまざまな種類の部位を鮮度の高い状態で提供できるのです。

一番人気は「7種盛り合わせ」

どの部位を頼めばよいのかわからない人におすすめなのが、一番人気の「7種盛り合わせ(800円)」です。その日の特選部位7種類を味わえます。

この日は、上モモ・上ムネ・ハツ・ふりそで・とり皮・砂肝・ぼんじりを用意してくれました。

一番人気「本日のおまかせ 7種盛り合わせ」(1人前 800円)

素材そのものの魅力を存分に味わってもらうため、塩やタレなどにはつけず、そのまま提供しています。

そして驚いたのが、一切れの大きさ。食べ応えがありそうです。

一切れが大きい

これらの鶏肉を、卓上にあるコンロで焼いていきます。

脂が滴るたびに炎がジュっと上がり、香ばしいにおいが立ち込めます。焼肉ならではのワクワク感がたまりません。

網で焼かれた鶏肉
ガスコンロで焼いていく

炭火ではなくガスコンロを使っているのには、理由があるそうです。

Renge・小池司さん:
さつま知覧どりを初めて食べた時に「すごい」と思いました。ぜひこの鶏肉の素材そのものを味わってもらいたいと思ったので、大振りにカットして味付けはせず、そのまま提供しています。また、炭火だと炭のにおいがついてしまうので、あえてガスコンロを使用しています

たくさんの調味料 イチオシは塩

テーブルの上にはたくさんの調味料が用意されています。味付けはお好みですが、小池さんのイチオシは、素材の味を引き出す「塩」です。

それぞれの部位を食べてみると、その食感、味わい、歯ごたえの違いに感動を覚えました。

人気の7種盛り合わせ

まず「上モモ」は、力強いかみ応えがあり、弾力を感じます。跳ね返ってくるような、しなやかさ。かむごとにうま味が染み出てきます。小池さんは「モモ肉でその鶏のおいしさがわかる」と言います。

「ハツ」は鶏の心臓です。これだけ大きなハツを食べられるのはRengeならでは。プリっとした食感で、内臓特有の臭みを感じない代わりに、味が濃く、とてもおいしかったです。

ハツの大きさに驚く

そして「上ムネ」は、ムネ肉にありがちなパサパサ感がなく、ジューシーさを感じました。ほぐれるような口溶けで、鮮度の良さを感じました。

「ぼんじり」は脂の甘さにビックリしました。食感はシャキシャキとしていて歯ごたえがあり、しばらくかみ続けていましたが、最後まで脂の甘みが残っている気がしました。

脂が甘い「ぼんじり」

「砂肝」も大きいです。小池さんいわく、ひとつの砂肝を3分の1ぐらいの大きさに切ったものを提供する店が多いそうですが、Rengeではひとつ丸ごと食べられます。

砂肝の大きさに驚き

格子状に切り込みを入れており、焼くと肉が開くため、店名でもあるレンゲの花にも見えてきました。食べてみると、歯ごたえが抜群。コリコリ食感のとりこになりました。

切り込みが入りレンゲの花のようにも見える「砂肝」

「とり皮」も初めての味わいでした。これまで食べてきたとり皮は、プニプニとした柔らかい印象でしたが、厚みがあり引き締まっていて「プリプリ」していました。

「ふりそで」も同じように、弾力と歯ごたえがあり、かみ続けていてもうま味が出続けます。

「素材そのものの味を楽しんでもらいたい」と話す小池さん

7種7様の味ですが、共通しているのが「後味がスッキリしている」ということ。新鮮なさつま知覧どりならではの清涼感だと思います。

Renge・小池司さん:
お客さんから「こんな鶏肉食べたことない」と言ってもらえることもあります。自分でもおいしいと思っている物をお客さんもおいしいと言ってくれる「おいしさの共有」ができていることがうれしいです

隠れ人気メニュー「担々麺」

鶏肉が主役のお店ですが、隠れ人気メニューがあります。それが「蓮華の担々麺(950円)」です。

注文すると、粉チーズ・ラー油・酢が一緒に運ばれてきます。

「蓮華の担々麺」(950円)

Rengeは、菊川市内にある居酒屋「一合一笑居酒屋 蓮華」の姉妹店として2019年11月にオープンしました。

蓮華は中華料理メインの店として始まり、担々麺は創業当時から提供していたメニューです。

辛さ控えめ 姉妹店の居酒屋でも食べられる担々麺

Rengeでは、鶏焼肉を食べた後、食事のシメとして注文する人が多いそうです。

担々麺の味変3パターン

Rengeの担々麺の楽しみ方は「味変」にあります。

まずはそのまま食べます。辛さは控えめです。私はあまり辛い食べ物が得意ではないのですが、そんな私でもスルスルと食べられました。

麺は太めのちぢれ麺です。ちなみに、こちらのひき肉は鶏ではなく、豚です。

太めのちぢれ麺を使用

スープは豚と鶏からダシをとっています。ピリッとした辛さは感じますが、とても食べやすいので小さなお子さんでも食べられると思います。

少し食べ進めたところで加えるのが「ラー油」と「酢」です。コクと辛さが増し、味もしまります。

こちらのラー油も手作り。

手作りラー油 香辛料の風味が立っている

八角(ハッカク)・桂皮(ケイヒ)・陳皮(チンピ)・花椒(ホアジャオ)・サンショウといった香辛料、そして2種類の唐辛子とごまを使用しています。

こした油だけを使用する店が多い中、Rengeのラー油は香辛料そのものも味わえます。辛みもありますが、それ以上に華やかな風味を感じました。

そして、最後の味変は「粉チーズ」です。粉チーズは常連のお客さんのアイデアがきっかけで入れるようになったそうです。

最後は粉チーズを入れて味変

ピリ辛スープが粉チーズのおかげでまろやかになり、よく合いました。

あれだけたくさんの鶏焼肉を食べた後にも関わらず、味変をしているうちに担々麺もあっという間に平らげてしまいました。

「Renge“で”良い」と言われる気軽な店に

地鶏の本場である鹿児島の鶏焼肉店を定期的に訪れていたことがきっかけで、鶏焼肉にひかれるようになった小池さん。

鶏焼肉の魅力を改めて聞くと「飽きずに毎日でも食べられて、周りにあまりない」と話してくれました。

鳥焼ビストロRenge・小池司さん

Renge・小池司さん:
お客さんに「Renge“が”良い」ではなく「Renge“で”良い」と言ってもらえるような、地域に根付いた店にしたいなと前から思っています。ひとりでもグループでも、年齢性別問わず、気軽にお越しください

ドリンクメニューも豊富で、県内の地酒にとどまらず、全国各地の日本酒も楽しめます。

お酒の品ぞろえも豊富

食べ応え抜群の鶏焼肉専門店で、鶏肉のとりこになってください。

■店名 鳥焼ビストロ Renge
■住所 静岡県菊川市本所1402-4
■営業時間 17:00~24:00
■定休 火※不定休あり
■問合せ 0537-26-9667

【もっと詳しく見る】鳥焼ビストロRengeホームページ 鳥焼ビストロRengeインスタグラム

取材/鈴木美花

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フリーアナウンサー 10年間長野県で局アナとして働いたのち、2024年夏、静岡県に戻ってきました。 久しぶりに過ごす静岡県は新鮮で魅力的です。再発見した地域の魅力を発信します。 静岡県掛川市出身。
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