国民民主党の榛葉賀津也 幹事長は1月23日、テレビ静岡の「ただいま!テレビ」に出演。いわゆる年収103万円の壁やガソリン税暫定税率、さらに参議院議員選挙について党ナンバー2としての見解をたずねた。(#1・#2・#3から続く)
ジャーナリスト・鎌田靖 氏:
年収の壁もそうですし、ガソリン税の問題もそうですし、やはり国民の生活にものすごく密接に関係しているところですよね。その議論が明日以降の国会、予算審議の中で話し合われるわけですが、これまでと状況が違うのは少数与党というこれまでにはない状況の中で、不信任案が現実のものになるわけですよね。本当に野党が一致すれば、通ってしまうような状況になるわけで、仮定の話になるわけですけれども不信任案を出すかどうかということについて、もちろん与党側の対応によって立つところがあるんでしょうけれど、重大な局面を迎えることはあり得るのか?その場合に国民民主党がどんな対応をされるのかすごく興味があるんですけれど、いかがですか?
国民民主党・榛葉賀津也 幹事長:
鋭い質問しますね。これ奥が深くてね、実は立憲民主党さん悩んでいるんですよ。最大の理由は内閣不信任を出すと通る可能性が大なんですね。しかし、立憲民主党は石破さんで選挙をしたいんですよ。弱い石破さんで選挙した方が参院選で勝てると思っている。
石破さんもよせばいいのに「衆参同時選挙ありますよ」なんて、もう誰にも相談なく軽々に言うでしょ?某自民党の重鎮に「あの振付は誰がやったんですか?」と言ったら「誰も振り付けていない」と。あんなことを軽々に言ったら、私はいま野党ですけれども、いま衆参同時選挙をやってこの国に政治空白を作ったら、トランプさんがああいう状況で内向きになって関税をどんどん上げると言っている。韓国はいま、完全に政治が麻痺していますよね、国政が。それで日本がこの夏に衆参同時選挙をやって、国会の立法府に参議院の半分しかいない。こんな政治空白を作ったらロシア・北朝鮮・中国が台湾海峡含めて何をやってくるかわからないですよ。
そういうポリティカルゲーム、権力争いの従来型の与党をグサグサ揺さぶって「俺たちに政権をくれ」なんていう政治ゲームではなくて、いまは国が1つになって国民の方を向いて、集めた税金を使う側ではなくて税金を払っている国民のサイドに立って、みんなでこの国の経済を強くする、所得を上げる、年金を上げる、そのことに全力を尽くすべきです。いま、解散なんてやっている場合ではないですよ。
蓮見直樹アナウンサー:
国政に強さ・安定感が求められますけれど、夏に参院選がある中で幹事長としてどういう役割を課されているのでしょうか?
国民民主党・榛葉賀津也 幹事長:
自民党にも我々の言っている集めた税金を使う側ではなくて税金を払っている側の政治をやってもらうためにも、我々は対決するより解決ですから、特定の政党をやっつけたり、政権を倒す、それが目的ではないんです。
ガソリン税を下げて、所得を上げて、年金を上げる。その政策実現をやるために私たちは具体的な政策を実行してくれる仲間を増やすために全国で同志を募って、誰かをやっつけたり揚げ足を取る政治・選挙ではなくて、我々の政策を実現する仲間を、そして、それを実現するためだったら自民党・公明党・立憲民主党・維新とも各党等距離で、しっかりと私たちは汗をかいていきたいと思います。
蓮見直樹アナウンサー:
夏の参院選に向けて通常国会がスタートラインにもなります。国民民主党で注目してもらいたいところ、改めてお願いします。
国民民主党・榛葉賀津也 幹事長:
まさに対決より解決。政策実現ができるかどうか。この国にはもう時間がないんですよ。みなさん必死に生きていますよ。それを政治家が国民民主党と維新を天秤にかけて、どちらを取ったら安くコスパよく予算案を通せるか、こんなことを自民党や官僚が考えたら、そもそも本末転倒です。
国民のみなさんが天秤にかけていますよ。いまの政府与党や官僚は、自分たちの方を向いてただ法案・予算を通せばいいと思っているのか、それとも真剣に国民生活のことを考えてくれているのか。天秤にかけている側が実は天秤にかけられていますよ。私はここで自民党が国民生活を蔑ろにするようだと、完全に国民から政治そのものが見放されると思っているので、それは絶対に避けなければならないと思っています。
蓮見直樹アナウンサー:
きょうはお忙しい中、榛葉幹事長に伺いました。ありがとうございました。