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酒気を帯びた状態で浜松市の国道1号バイパスを車で逆走し、死亡事故を起こしたとして逮捕された男が、大麻リキッドを所持していたとして再逮捕され身柄が検察庁に送られた。また、捜査関係者によれば男の自宅からは乾燥大麻も見つかったという。
国道バイパスに不審な車…直後に凄惨な事故
「停車している車がある」
2024年12月17日午前6時頃、国道1号浜名バイパス上り線・馬郡IC付近の走行車線と追い越し車線の真ん中に停車している車があり、警察に複数の通報が寄せられた。
これを受け、警察官が現場に向かい声を掛けようとしたが、動揺したのか車はその場を走り去る。
すると、その数分後。今度は同じ浜名バイパスの下り線で「逆走している車がある」との電話が警察に入る。
このため、警察が目撃地点付近に駆け付けると2台の車が正面衝突していた。うち1台は上り線で停車していた“あの車”だった。
事故や飲酒運転認めるも「記憶がない」
この車を運転していたのは浜松市中央区宮竹町に住む会社員の男(24)。
呼気からは基準値以上のアルコールが検出された。
一方、衝突された車を運転していた浜松市中央区に住む会社員の男性(23)は頭を強く打っていて、搬送先の病院で死亡を確認。尊い命が奪われた。
捜査関係者によれば、男は事故の前に隣接する湖西市内の飲食店で酒を飲んでいたという。
男は警察から逃げた後、坪井ICで一度は上り線から降り再び本線に入って下り線を約1.5キロにわたって逆走したと見られ、事故当日の夜に過失運転致死及び酒気帯び運転の疑いで逮捕された際、「事故を起こしたこと、飲酒運転をしたことは間違いない」と容疑を認めたが、警察から声を掛けられた際のことや事故の状況については「記憶がない」と話しているそうだ。
飲酒逆走運転の次は大麻で…
事故から3週間余りが経過した1月8日。
警察は大麻成分を含む液体「大麻リキッド」を所持していた疑いで男を再逮捕し、10日に身柄を検察庁に送った。
この大麻リキッドは事故後に男が搬送された病院で診察立ち会った警察官が男の服の中から見つけたもので、自分で使うために持っていたと見られている。
捜査関係者の話では、男は事故後の尿検査で大麻成分が検出されていて、自宅からは乾燥大麻も発見された。
男は大麻について「事故前日は吸ったが、湖西市の飲食店では吸っていない」と話しているという。
捜査当局は男が正常な運転が困難な状態で車を運転していた可能性があるとして、危険運転致死での立件を目指し捜査を続けている。