一度は死刑が確定したものの、やり直しの裁判を経て無罪となった袴田巖さんへの検察の対応をめぐり、11月29日に支援者が申し入れ書を提出しました。
58年前に当時の清水市で起きた一家4人が殺害された事件をめぐっては、袴田巖さんの死刑が一度は確定したものの、やり直しの裁判を経て10月に無罪となりました。
一方で9月の無罪判決後には畝本直美 検事総長が「到底承服できない」との談話を発表し、11月27日には静岡地検の山田英夫 検事正が袴田さんに直接謝罪しましたが、談話については撤回していません。
このためは29日は支援者が談話の撤回などを求める申し入れ書を静岡地検に提出しました。
支援者・山崎俊樹さん:
いくら今さら犯人視していないと言っても、犯人として考えているからこそ死刑を求刑した。そのことを検事総長が何ら反省していないと私たちは考えています
また、支援者は検察が長年にわたって証拠の開示を拒み続けてきたことが審理の長期化につながったとして、その責任を認めることなども訴えています。