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ステージ2の食道がんを見落とす…静岡がんセンターが過失認め賠償金として1億円を支払うことで遺族と和解成立

県立静岡がんセンターは6年前に食道がんが原因で死亡した男性をめぐる裁判について病院側が過失を認め、1億円の賠償金を支払うことで和解が成立したことを明らかにしました。

静岡がんセンターによりますと、2017年11月に県東部に住む当時60代の男性の口腔底がんの手術前検査でステージ2の食道がんを見落としていました。

その後、ほかの病院で食道がんを指摘されたため、再びがんセンターを受診し医師が過去の検査記録などを確認したところ見落としていたことがわかり、再検査ではステージ3と診断され治療を続けましたが男性は2018年10月に死亡しています。

遺族は損害賠償を求める裁判を起こし、2024年1月に静岡地裁が県などに5600万円あまりの賠償金を命じる判決を言い渡しましたが、遺族側は控訴していました。

その後、病院側は過失を認めたうえで1億円の賠償金を支払うことで和解が成立したということです。

がんセンターは再発防止策を進めていく方針です。

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