静岡県内の企業の冬のボーナスの平均支給額について、民間の調査機関は前の年から2.9%増える見込みだと発表しました。ただ、物価高の影響が大きく、消費回復にはつながらない見通しです。
静岡経済研究所は消費者物価指数や企業の経常利益などを分析した結果、2024年の冬のボーナスの平均支給額は40万8400円と試算しました。
前の年に比べて2.9%の増加です。
要因については輸出型製造業を中心とした企業の業績が堅調に推移していることや物価高と人手不足に伴い賃上げの機運が高まっているためと分析しています。
しかし、物価の上昇が大きく消費への影響は小さいとみていて、今後も動向を注視していく方針です。
静岡経済研究所・溝口歩嘉 研究員:
食品の値上げが続いていることなどから消費者の節約意識が根強い。(消費が)緩やかに回復する可能性はあるが過度な回復はあまり期待できない
街の声も堅実な使い道に
静岡市の中心市街地はクリスマス用の装飾がなされ華やかな雰囲気になっていますが、ボーナスは堅実な使い道の人が多いようです。
男性:
夏のボーナスと同額なのでいい感じ。(Q.楽しみですか?)楽しみです。(Q.何に使いたいですか?)貯金です
男性:
子供が学生なのでその学費と下宿代(Q.ご自身へのご褒美は?)今のところないです
女性:
賃上げはないと思うので特には期待はしていない。ボーナス一括払いで買い物をしているので多分ほとんど返済に充てます
男性:
前回(夏)とほぼ変わらないと言われているのである程度はわかっている。子どもがいるので子どもの何かを買ってあげる
男性:
車検があるので車検代と、子どもが2人いるので2人分のクリスマスプレゼントとか冬服を買おうかなと思っている
ボーナスの支給予想は増える見込みですが、消費への影響は小さいのではないかという分析となっています。
街の声も分析を裏付けるような回答が多かった印象です。