11月18日夕方に静岡県掛川市の住宅で何者かが住人の高齢夫婦を刃物で襲い、ケガをさせた事件は25日で発生から1週間となるが犯人はいまだ逃走を続けている。
11月18日午後5時20分頃、掛川市国安の住宅に男が侵入し、この家に住む高齢の夫婦を刃物で切り付けた。
事件現場となった住宅はJR掛川駅から車で30分ほどの田畑に囲まれた閑静な地域にあり、捜査関係者によれば男はインターフォンを押して家を訪ねたとみられている。
被害に遭った夫(81)は額と右手の甲に切り傷を負ったほか、左目付近を打撲し、妻(78)は右腕と左手の親指及び小指に切り傷と顔面に打撲痕があったため、いずれも救急搬送されたものの、幸いにして2人とも命に別条はなかった。
事件は同じ敷地内にある離れで暮らす夫婦の娘が帰宅したところ、ケンカをしているような騒ぎ声が聞こえたため様子を見に行ったところ、男と両親がもみ合いになっていたため発覚し、娘は男を追いかけたものの逃げられたという。
現場には犯行に使用されたとみられる刃物が残されていた。
ただ、警察の話では室内が荒らされた様子や窓ガラスが割られた様子はなく、今のところ犯行目的は判然としていない。
一方で、警察は男1人による単独の犯行と見ていて、時間帯も深夜ではなかったことから、首都圏を中心に相次いでいる、いわゆる“闇バイト”を実行犯とする強盗事件とは関連が薄いとみられている。
警察によると男は20歳から30歳くらいで、身長は175cmから180cm程、体系は細身だといい、引き続き行方を追っている。