リニア中央新幹線の南アルプストンネル工事を前に山梨県内から進めているボーリング調査について、JR東海は11月20日、「県境を越えて静岡県内に入った」と発表しました。
JR東海はリニア新幹線の南アルプス直下を通るトンネル工事に先立ち、地下水や地質の状態を調べるボーリング調査を山梨側から静岡側へ向かって進めています。
JR東海によりますと20日午前5時半頃、調査が県境を越え午前8時の時点で3mほど県内に掘り進んだということです。
ボーリング調査をめぐっては、静岡県は大井川の水資源への影響を懸念し県内での実施を認めてきませんでしたが、2024年9月、鈴木知事は「流域市町などによる協議会の理解が得られた」として調査の実施を了解するとJR東海に伝えていました。
現時点で湧き出る水の量は基準値を下回っていて、JR東海は「設定した管理フローに基づいて調査を慎重に実施していく」としています。
これを受け、鈴木知事は「大きな湧水の発生がなく予測の範囲内で進捗していると受け止めている。引き続き真摯な対応を求める」とコメントしています。