食べる

【葵区・侘助(わびすけ)】9月オープンお茶カフェで「すすり茶」 最後は塩で茶葉を食べちゃう

今回は静岡県民も知らない人が多い「すすり茶」。最後は茶葉まで塩やカツオ節で食べ尽くすフルコースを静岡市葵区のお茶カフェ「茶屋 侘助」で体験しました。

【画像】記事中に掲載していない画像も! この記事のギャラリーページへ
茶屋 侘助(静岡市葵区千代田)

いつも通る道でも一歩裏へ入れば別世界。静岡県民必見の裏スポットを巡ります。今回は、静岡と清水を結ぶ「北街道」周辺です。

風情あるお茶カフェが9月オープン

北街道から沓谷一丁目の信号を曲がって裏通りへ。5分ほど歩くと、魅力的なたたずまいの店が。

風情ある外観の「茶屋 侘助」。

店主の伊東英之さんに、9月17日オープンの、まだ真新しい店内を見せてもらいました。

店内には木の香りが立ちこめています。

畳敷きの店内では、くつろいでお茶を楽しめる空間になっています。

店名の「侘助(わびすけ)」はツバキ科の植物で、茶室に飾られる茶花です。

侘助 店主・伊東英之さん:
千利休が好んだ茶花と聞いています

侘助はオープンしたばかりのお茶カフェでした。

「すすり茶」の飲み方

侘助おすすめのお茶は「すすり茶」。あまり聞いたことがありませんが、一体どんなものなのでしょうか。

侘助 店主・伊東英之さん:
すすり茶は、冷たいお茶で最初は飲んでもらい、その後温かいお茶を飲んでもらうスタイルです

「和菓子セット(1100円)」で、お茶に「すすり茶」をチョイス。

その前にまず出てきたのはウェルカムティー。ひんやりと冷えた薄めのお茶が、散歩で乾いたのどを潤してくれます。

その後に提供されるのが「すすり茶」です。

小さな茶碗を開けてびっくり。茶葉が直接入っていました。

侘助 店主・伊東英之さん:
ふたを少しずらして茶葉を飲み込まないように、すすって飲むから「すすり茶」と言います

「すすり茶」とは、急須を使わずふた付きの茶碗の隙間からすするように飲むお茶のこと。

一煎目は冷水で、茶葉のうま味や甘みを、じっくりと引き出して飲むのが流儀だそうです。

冷水で入れたお茶は深さの中にまろやかさを感じます。

そして2煎目からは、お湯を入れて渋みを楽しみます。

侘助では、すすり茶と和菓子をセットで販売しています。この和菓子もこだわりの逸品でした。

侘助 店主・伊東英之さん:
清水区の竹翁堂という和菓子の老舗にお願いしています。お茶と合う控えめな味だと感じていて、季節感も感じながら食べてもらえたらと思います

お茶なのに“塩”が登場

すすり茶はこれで終わりではありません。

このあと塩が提供され、茶葉を食べるんです。 

「侘助」で使っているのは、厳選した良質なお茶っぱ。だからこそ、おいしく食べることができるんです。  

飲み終わった茶葉に塩を少々、これが茶葉のうま味を引き立ててくれます。お箸で食べます。

野沢菜などの漬物感覚でおつまみになりそうでした。かめばかむほど、優しい苦みが出てきます。こんな食べ方があるとは知らなかった!

そしてメニューにはない裏メニューが「カツオ節」のトッピング。茶葉にカツオ節としょうゆをかけて食べるんです!

茶葉のうま味をもっと引き立ててくれます。香りが本当に豊かでした。

試したい人は、お店の人に声をかけてみてください。

新オープンの茶屋 侘助は、建物も新しいですが、飲み方や食べ方も新しいお茶カフェでした。

■店名 茶屋 侘助
■住所 静岡市葵区千代田1-14-7
■営業時間 11:30 〜 19:00
■定休 不定休
■問合せ 054-395-5015

【もっと見る! 葵区のお茶の記事】

アバター画像
静岡のみなさん、おかえりなさい。月~金、夕方4時50分から放送中!静岡県内のニュースや話題のスポット、気になる明日の天気まで、余すところなくお伝えしています。
  • BLOG