国内では駿河湾でのみ水揚げされているサクラエビの秋漁が始まり、11月5日の朝が初競りとなりました。地元の飲食店では、さっそく住民や観光客が舌鼓を打っていました。
ピンク色に輝く駿河湾の宝石・サクラエビ。
5日 午前5時半、静岡市清水区の由比港には 4日に始まった秋漁で水揚げされたサクラエビが並び、仲買人が品定めをしていました。
初日の水揚げ量は2023年の約2倍だったこともあり、由比港での初競りでは1ケース15kgあたりの平均価格は75000円あまりで、2023年より1万円以上安くなりました。
秋漁は台風の影響で1週間ほど延期されましたが、まだ海水温は高く関係者は今後に期待したいと話します。
由比港漁業協同組合・大石達也 専務理事:
水温が高いので、深くに見えた反応が上に来てわからなくなった。夏場の調査では個体も見えたので悲観するほどではないと思う。少しでも成果が上がるよう努力したい
秋漁は12月25日まで行われます。
競り落とされたサクラエビは早速地元の飲食店に。
静岡市清水区の「桜えび茶屋」。この店ではサクラエビの定食は1年を通して食べられますが、競りのある日は生のサクラエビを使っています。
5日は県内外からの客で混み合い、水揚げされるこの町だからこそ味わえる海の幸に笑みがこぼれていました。
来店客:
香ばしい、サクラエビの香りが。(サクサクした音が)聞こえない?すごく美味しい
来店客:
東京からサクラエビを食べに来ましたが、由比に来て かき揚げ丼食べられて美味しいし来て良かった。とれたてで、すごく香りも強くて美味しい
2024年の秋漁は台風の影響で1週間近くスタートが遅くなりました。
資源が回復傾向にある中で、改めて多くの人にサクラエビを食べてほしいと話します。
桜えび茶屋・宮原良幸 料理長:
待ちに待った。本当に待ちました。ここでしかとれない、由比特産のサクラエビをぜひ食べてもらいたい