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【衆院選】野党躍進し与野党伯仲の情勢に 自民1強が崩壊した理由は?有権者や与野党の反応を解説

10月27日に投開票が行われた今回の衆院選は自公連立与党の大敗、野党の大躍進という
有権者の審判が下されました。改めて選挙結果のポイントなどについて永井学 特別解説委員に聞きます。

県内小選挙区の勢力図

まず、県内の小選挙区の勢力図がどうなったかについてです。

前回選の小選挙区は自民党5人、立憲民主党が3区と8区の2人、無所属が1人でしたが、無所属は5区の細野さんですから事実上は自民6人、立憲2人でした。

それが今回、自民党は4区と6区で議席を失い、自民4・立憲3・国民1という結果になりました。

-永井さん、この結果をどう見ますか?

永井 学 特別解説委員: 
静岡県も全国と同様、ここ12年間の自民1強と言われた情勢から与野党伯仲の緊張感のある情勢に変わったと言えると思います。今回の結果について有権者の受け止めの声を聞きました

有権者の思いは

有権者

有権者:
最後の2000万円ですよ。あれが致命傷だったかな自民党にとって。もう本当に反省してもらって、二度とこういうことが起こらないよう野党にももっとしっかり信念をもってやってくれると良い国になる

有権者:
来年(2025年)の参院選での結果までに自民党がどこまで信頼を回復するか重要

4区の自民党・深沢氏と国民民主党・田中氏

-改めて「政治とカネの問題」が大きかった印象ですがポイントはどこに?

永井学 特別解説委員:
8選挙区を見渡すと3区の保守分裂、6区の5度目の大接戦、そして8区の裏金震源地など
いろいろ特徴はありましたが、今回の衆院選を象徴したのが県内唯一、与野党一騎打ちとなった4区だと思います。

ここは国民民主の田中健さんが前回の約3万5000票差から一気に差を縮めて2600票の僅差で勝利を収めました。前回は維新から候補者が出て野党分裂でしたが、今回は自民党への批判票の受け皿となったとみられます

4区出口調査結果

永井学 特別解説委員:
こちらはFNNなどが10月27日に6社合同で行った出口調査で、4区の2人の候補に投票した人が日頃どの政党を支持しているか尋ねたところ、ほとんどの野党支持層が田中さんに投票し、無党派層も約7割の人が田中さんに投票しています。

今回、4区で敗れた自民党、野党第一党の立憲民主党の反応をお聞きください。

4区で敗れた自民党の反応

相坂摂治 幹事長

自民党県連・相坂摂治 幹事長:
野党が一本化して、一騎打ちになっていた場合は勝敗の行方がわからなくなっていたところは4区に限らず全国的にあったと思う。自民党はそうしたことも含めて危機感をもって、国政だけではなく、地方議会の選挙への姿勢についても民意を得てきちんと物事を決めていくためには政治のルールの中で過半数の支持を常に意識していくことは大事だ

立憲民主党の反応は

源馬謙太郎 代表

立憲民主党県連・源馬謙太郎 代表:
もし1対1ができていたらさらに増えていたのではないかと。国民民主党と連合静岡との実質的な枠組みというのも連携は取れていたが、さらにそれを深化させると、より効率的にいくのではないか

松下アナウンサーと永井特別解説委員

-今後の政界の動きは?

永井学 特別解説委員:
まずは特別国会を開いて首相指名選挙を行わなければならないので、政権の枠組みをどうするのか。与野党の中で多数派工作がすでに始まっていると思う。今後の国政には政局ばかりが話題になるのではなく、国民に信頼され、政策論争中心になってほしいし、県内の国会議員にもそれに向けた努力を期待したい

-有権者として今後どう見ていけば?

永井学 特別解説委員:
投票した人物、政党が公約を守っているか有権者として見ていく必要がある

今後の選挙につなげていくためにもこれからの政局を私たち有権者もしっかりと見つめ続けていく必要がありそうです。

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