いわゆる袴田事件のやり直しの裁判で、袴田巖さんへの無罪判決に対し、検察は上訴権を放棄し、袴田さんの無罪が確定しました。
1966年に起きた当時の静岡県清水市(現在の静岡市清水区)で一家4人が殺害された事件のやり直しの裁判で、静岡地裁は9月、袴田巖さんに無罪判決を言い渡しました。
控訴の期限は10月10日までですが、静岡地検は9日、上訴権の放棄を静岡地裁に伝えたということです。
これにより袴田さんの無罪が確定しました。
静岡県警の津田隆好 本部長は袴田さんに対して謝罪する意思を示しています。
静岡県警・津田隆好 本部長:
当時捜査を担当していた静岡県警察としても、袴田さんが長きにわたって法的地位が不安定な状況に置かれていたことについて申し訳なく思っています。袴田さんについてこのような思いを伝えたいと思っていますが、方法等については本人の意向や関係者等々に相談した上で考えたい
また、静岡県警として可能な範囲で改めて事実確認を行いたいとコメントしています。