10月3日午後5時半頃に浜松市中央区湖東町から根洗町にかけて発生した突風について、静岡地方気象台は4日に現地調査を行った結果、「竜巻の可能性が高いと判断した」と発表しました。
理由について、気象台は突風が発生した際に活発な積乱雲が付近を通過していたことや被害及び痕跡が帯状に分布していたこと、さらに突風が1分程度の極めて短い時間で特徴的な「ゴー」という音が移動したという証言が複数得られたことなどを挙げています。
また、突風の強さは風速 約50メートルと推定され、JEF1に該当するとしています。
突風の強さを評定する日本版改良藤田スケールは6階級に分けられ、このうちJEF1は下から2番目、風速の範囲は39～52メートルで、木造家屋の屋根材が浮き上がったり剥離したり、乗用車が横転するレベルです。
一方で、気象台は同日同時刻に浜松市中央区東伊場で発生した突風については、被害をもたらした現象を推定できる十分な情報が得られなかったとして、「特定には至らなかった」との見解を示しています。
今回の突風をめぐっては浜松市にラスの破損や車の横転、屋根の損壊などの報告が寄せられ、4日午後7時半までに少なくとも40件の被害が確認されています。
市によると、うち7割が住宅で、被害は東名・浜松西IC周辺の南北数キロの範囲に集中しているということです。
また、中央区湖東町では割れたガラスによって12歳の少年がケガをしました。
