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秋の食の代表格「クリ」。その中でも“奇跡”と呼ばれるクリが静岡・掛川市にある道の駅で販売されています。むきにくいクリの渋皮。それを簡単に解決してしまった「ぽろたん」です。
【画像】普通のクリと「ぽろたん 」むきやすさを検証比較! この記事のギャラリーページへ全国から注目され行列!
訪れたのは「道の駅 掛川」。毎朝出荷される新鮮な野菜や果物など「掛川の特産物」が並ぶ人気スポットです。
その一角でクリは売られていました。大きなネットが1kg入り、小さなネットが500g入り。
正午頃取材に行くと、もう残り3袋しかありませんでした。
道の駅 掛川・田中秀明さん:
けさは平日ですが20人ほどクリを求めて並んでいただきました。関東・関西圏、名古屋から来る人もいます
全国的にも脚光を浴びている掛川のクリ。 曜日を問わずお客さんが殺到するそうです。
掛川市は日当たりのよい場所が多く、土もいいので、クリが大きくおいしく育つそうです。
季節に合わせて常時4種類ほどのクリが並び、どれも大粒で甘みがあるんです。
奇跡のクリはどれですか?
4種類ほどのクリを扱っているとのことですが、探しているのは「奇跡のクリ」。
奇跡のクリはどれでしょうか。
道の駅 掛川・田中秀明さん:
それは「ぽろたん」です
教えてもらったぽろたんを見てみると、大ぶりではありますが、他のクリと大きく違う形をしているわけではありません。
農園で人気の秘密を調査
見た目だけでは、奇跡とは判断できないぽろたん。一体どんな秘密があるのか、農園に向かってみました。
クリ農家・松下宏さん:
大きくて味がいいクリです。和栗は渋皮をむくのが大変ですが、ぽろたんは電子レンジで簡単にむけるんです
ぽろっ、ぽろたんと簡単にむけるから「ぽろたん」。しかし渋皮がむけることは、そんなに奇跡?
「なーんだ、簡単にむけるだけか」と思っていませんか?
ぽろたんは2006年に誕生した希少価値の高いクリです。「渋皮まで”ぽろっと”むける」ということは、1万年にも及ぶ「ニホングリ」の歴史では革命的!
まさに「奇跡」と呼ぶにふさわしい画期的なクリなのです。
ポロっとむけるか検証
実際に検証してみましょう。
ぽろたんの調理は簡単。皮に切り込みを入れたぽろたん3粒ほどを、ラップにくるんでレンジでチン。
700Wで2分加熱するだけです。皮をむいた後にさらに加熱調理をして食べます。
では一般的なクリとぽろたんで、むきやすさを比べてみます。
まずは普通のクリ、予想通り渋皮がクリにくっついて大苦戦。なかなかキレイにむけません。
一方でぽろたんは、最初から実力を発揮。外皮が渋皮と一緒に、ポロッととれていきます。
これぞ「奇跡」。
これだけキレイにむければ、クリおこわや甘露煮など、調理もしやすいですよね。
電子レンジの後、さらにゆでて食べてみました。
にむらあつとリポーター:
やはり甘味がある。大ぶりだから、食べたときの満足感があります
クリ農家・松下宏さん:
喜んでもらうためには、大きくておいしいものを、みなさんに提供したいと思っています
そんな奇跡のクリ「ぽろたん」を、早速買って食べてみたくなりますが、ごめんなさい!
実は 猛暑の影響で在庫もなくなり、2024年の販売はすでに終了したそうです。来シーズンにご期待ください。
■店名 道の駅 掛川
■住所 静岡県掛川市八坂882-1
■営業時間 09:00~17:00(特産物直売所)
■定休 原則として第2月曜日
■問合せ 0537-27-2600
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