9月19日、静岡市葵区の山間部を走る林道東俣線で岩盤が崩れたような落石があり、南アルプス南部の登山拠点として知られる椹島ロッヂへの通行ができない状態となっています。
現場付近は2年前の台風被害に伴う災害復旧エリアで、落石があった当時も工事が行われていましたが、重機が触れていた場所とは別の場所が崩れたとみられています。
これまでにケガ人は確認されていませんが、作業員1人が熱中症の症状を訴えていたため、ヘリコプターによって病院に搬送されています。
静岡市によると相当量の岩盤が崩れ落ちていて、19日中の撤去は難しく、復旧の見込みは立っていません。
一方で、椹島ロッヂには登山者や工事関係者など取り残された人が少なくとも148人いるということです。
ただ、椹島ロッヂのホームページによると定員は80人となっています。
また、20日に椹島へ下山予定の登山者が23人いると推定されています。
市は取り残された人について椹島ロッヂに宿泊してもらい、20日朝からヘリコプターによる輸送を行うほか、安全が確認でき次第、土砂の撤去を始める方針です。
なお、撤去には少なくとも2日間は要するとみられています。