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名作からなつかしの物語まで、約4000冊の絵本・紙芝居・児童書が集まる大規模な展覧会「ものがたり博」が、9月23日プラサヴェルデで開催されます。作家や芸能人のトークショー、「ぬまづ昔ばなし」を再現した演劇も上演されます。子供も大人も、たまには絵本や活字にたっぷり触れてみませんか。
絵本約4000冊が大集結「ものがたり博」とは?
静岡・沼津市のランドマークとして2014年にグランドオープンした複合施設「プラサヴェルデ」は、2024年で開館10周年を迎えます。
お祝いとしてさまざまなイベントが開催されますが、中でもビックイベントの一つは9月23日に開催される「ものがたり博」です。
静岡県にゆかりのある絵本作家や芸能人を招き、子供から大人まで絵本に触れてもらう、絵本の祭典です。
（右）勝俣州和 さん
御殿場市出身のタレント・勝俣州和さんや、絵本作家のこがようこさん、ふくながじゅんぺいさんによるトークショーをはじめ、絵本の読み聞かせや沼津市内の書店による物販コーナー。そして沼津市と三島市の市長も、絵本の読み聞かせをします。
一番の見どころは、会場を埋め尽くすほどにあふれる約4000冊の絵本たち。
しかもこの絵本は、すべて無料で何度でも読んで楽しむことができ、子供が思わず目を輝かせる絵本から、大人が思わず懐かしさを覚える絵本までさまざまです。
当日はこの3倍の広さで開催
年齢問わず、たまにはゆっくりと時間をかけて絵本の世界や活字に触れてみませんか。
「ものがたり博」見どころ
ものがたり博は、来場者がワクワクドキドキするような楽しい展示や出し物が満載。思わず目移りしてしまうような、めくるめくるイベントが続きます。
そんなイベントの見どころについて、一部だけピックアップしてご紹介しましょう。
会場を埋め尽くす絵本! 絵本! 絵本!
ものがたり博の主役は、子供から大人まで楽しめる絵本たち。沼津市内の図書館や書店から提供された数多くの絵本を、来場者は無料で好きなだけ読むことができます。
その数なんと約4000冊! 子供と一緒に来場される方は、ぜひ一緒に読んで楽しんでくださいね。
「ぬまづ昔ばなし」を再現した演劇
地元の高校の演劇部と、吉本興業の静岡県住みます芸人・さこリッチさん、ぬまんづさんによる演劇が行われます。
- 午前11時～「門池の竜」：沼津市立高校演劇部・さこリッチ・ぬまんづ
- 午後3時～「おみねと島吉」：沼津飛龍高校ドラマクラブ部・さこリッチ・ぬまんづ
「絵物語ぬまづ昔ばなし」は、はるか昔から伝えられてきた沼津にまつわる昔話のこと。
かつて竜が住んでいたと言われる「門池公園」や、天狗がフラッと現れるという市場町の八幡神社など、実際にある場所が舞台となっており、地元の人なら思わず聖地巡礼したくなるかもしれません。
「おみねと島吉」を上演する飛龍高等学校ドラマクラブ部の部員数は7人。その中から今回出演する3人に、意気込みを聞きました。
飛龍高校ドラマクラブ部1年・ 園田 浬さん：
プラサヴェルデのような大きな舞台で演じるのは初めてなのでとても緊張します。とにかく楽しもうというポジティブな気持ちで取り組みたいです!
飛龍高校ドラマクラブ部1年・ 勝又 美香さん：
大きな舞台で演劇ができる機会はそうあることではないので、今回の経験を将来に生かせたらうれしいです
飛龍高校ドラマクラブ部3年・岩﨑 幸知さん：
高校生最後の舞台です。自分自身が精いっぱい楽しむことで、お客さんに笑顔になってもらいたいです
「門池の竜」を上演する市立沼津高等学校演劇部からは6人が出演します。立ち稽古におじゃまし、演劇部の部長・寺田 茜さんに見どころを教えてもらいました。
市立沼津高校演劇部2年・寺田 茜 部長：
離れて過ごしていたオスの竜とメスの竜が1000年ぶりに再会するシーンは、特に盛り上がります。感動のシーンなので、ぜひ見て頂きたいです
静岡県住みます芸人のさこリッチさん、ぬまんづさんは、沼津市によしもと劇場がある縁から出演が決まり、高校生へのアドバイスもしています。
静岡県住みます芸人・さこリッチさん：
沼津の昔ばなしを残す活動を知り、せっかく沼津によしもと劇場があるんだから、何かコラボレーションができないかと考え、じゃあ「お笑い×お芝居」で昔ばなしをやろうということになりました。高校生の演劇とお笑いを融合させることで、沼津の昔ばなしに興味を持ってもらえるのではないかと思っています。家に帰って「沼津にはあんなお話があったのか」とか「自分たちは面白い場所に住んでいるんだな」と、もっと沼津のことを好きになってもらいたいです
静岡県住みます芸人「ぬまんづ」・原 いい日さん：
もともと小学生を対象に本の読み聞かせをしたり、昔ばなしをコント調で演じて伝えたりしてました。その経験から誘いをいただいて、参加することになりました。沼津の昔ばなしをたくさん知って帰ってもらいたいです
静岡県住みます芸人「ぬまんづ」・うえたけさん：
「沼津の高校生いいね、こんなにクオリティの高いことできるんだ」と思ってほしいですね。ついでに「沼津をアピールするならぬまんづだね!」 と思ってもらえれば……笑
絵本作家＆タレントのトークショー
絵本にまつわる活動を行っている方や、静岡県にゆかりのあるタレントによるトークショーが随時行われます。御殿場市出身のタレント・勝俣州和さん、「へっこ ぷっと たれた」や「どーこかな？」の著者である絵本作家・こがようこさん、絵本作家でイラストレーターのふくながじゅんぺいさんが登場します。
またメインMCを務めるのは、沼津市のコミュニティラジオ局「コーストFM」の番組「モーニングスプラッシュ」などでおなじみの植田航平さんです。
- 午前11時50分～ 勝俣州和さんトークショー
- 午後0時25分～ こがようこさんトークショー
- 午後1時40分～ ふくながじゅんぺいさんトークショー
市長も読み聞かせに挑戦
沼津市の賴重秀一市長と、三島市の豊岡武士市長も読み聞かせをします。頼重市長も豊岡市長も過去に何度も子供たちを対象とした絵本の読み聞かせをしているそうです。こころがほんのり温かくなる物語のなかへ、一緒にお出かけしましょう。
「ものがたり博」で来場者に伝えたいこと
ものがたり博を開催するまでのいきさつを、主催者の青木一さん（イベント企画業「あおき屋」代表）とプラサヴェルデの佐藤翔太館長に聞きました。
プラサヴェルデ・佐藤翔太館長：
プラサヴェルデは、沼津市のシンボルとして定期的に地元の方々に楽しんでもらえるような企画を行っていますが、10周年ということで、さらに今後10年間を見据え、今の子供や若者たちの心に残るイベントをやりたいと思いました
ものがたり博 主催者・青木一さん：
沼津市の人たちに、もっと沼津の魅力を知って好きになってもらいたいという思いから「絵物語ぬまづ昔ばなし」を絵本として再編集・再出版して残しています。そこで今回のお話をいただき、子供達を含め、みんなに楽しんでもらえるようなイベントをやりたいと思ったのです
まずは大人に楽しんでもらいたい！
主催者の青木さんは「ぬまづ昔ばなし」に出会ったことがきっかけで、沼津が実はとてもワクワクできる場所なのだと感じました。
主催者・青木さん：
地元の人にもっと沼津を好きになってもらいたいですし、今回のイベントでは、まず大人に楽しんでもらいたい。大人の楽しい心は子供に必ず伝わるはずですし、大きな影響を受けるはずです
8月下旬に開かれたイベント会議では、沼津市に関係のあるユニークな方々が集まり、楽しいアイデアが次々に登場しました。
「畳を敷いて和室コーナーを作ったら面白そう!」
「絵本を飾ったワゴン車を置いてみたらどうだろう!」
「かわいいいインテリアを置きたいね。あとは観葉植物とか?」
まるで、みんなで1つの絵本を描いているかのようでした。アイデアがどれくらい実現されているか乞うご期待です。
活字に触れる機会を
「子供から大人まで、活字離れがとても速く進行している気がします」と語るのはマルサン書店の杉山孝さんです。
沼津市に本社があるマルサン書店は、ものがたり博に本を提供します。
マルサン書店・杉山孝さん：
今はYoutubeやゲームなどの娯楽にあふれ、展開が早くて効率よく目的が達成できるものが愛される傾向にありますね。結末が分かるまでの過程や間など、じっくり味わい体験することで中身のある人間になります。ものがたり博の帰りに、「本屋さんに行ってみよっか」と活字を少しでも身近に感じるようになってくれたらうれしいです
ものがたり博で絵本を販売する「絵本専門店グリム」は、40年以上続く老舗です。
絵本専門店グリム・工藤恵理子さん：
絵本の読み聞かせが難しいと思っている親御さんもいらっしゃるでしょう。ものがたり博に来ることで、子供と一緒に絵本を楽しむ方法を見つけてもらえれば幸いです
ものがたり博では、子供から大人まで楽しめる、絵本にまつわるイベントが盛りだくさん。ぜひ親子で、お一人で、友達同士で訪れて活字に触れてくださいね。
■イベント名 ものがたり博
■日時 9月23日(月祝）10：00～16：00
■会場 プラサヴェルデ キラメッセぬまづ多目的ホール
■入場 無料（一部の体験企画やワークショップ、物販は有料）
sponsored by プラサヴェルデ
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