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6月15日、静岡市葵区の青葉シンボルロードで、南アルプスのユネスコエコパーク登録10周年を記念するイベントが開かれました。エコパーク内の魅力的な食や、自然を楽しむためのグッズも大集合。テレしずWasabee編集部チョイスの注目店をご紹介します。
「ゆずの実スカッシュ」 “食べるユズ”で農家を応援
「ゆずの実スカッシュ(500円)」は暑い日にぴったりのドリンク。
川根本町で育ったユズの実を加熱はせずにそのまま氷砂糖に漬け、ソーダで割った1杯です。実は苦い皮の部分を丁寧に取り除いているので、フルーツのように食べられるんです。
ユズの香りたっぷりのジュースを飲んだ後は、底に沈んだ甘い果実まで全部食べました。
川根本町産のユズをさまざまな商品に加工しているのは2020年に設立された「KAWANE SENSE」です。
代表の浜谷友子さんによると、川根本町では茶農家がユズを栽培し、お茶の作業がない冬の期間にユズの収穫を行うそうで、「ゆずのまち・川根本町」を目指してさまざまな加工品を開発しています。
薬味としてしか使われなかったユズを“食べるユズ”に。ゆずスカッシュのもととなる「ゆずの実スイート」は冷凍で道の駅などで販売されています。
■社名 KAWANE SENSE
■住所 静岡県川根本町上長尾1056-2
【詳しく見る】KAWANE SENSEのインスタグラム
駿河軍鶏 静岡生まれの究極の地鶏
駿河軍鶏の焼き鶏。売れ行きが好調で、砂肝などの部位は早々に売り切れとなっていました。
駿河軍鶏を育てているのは、静岡市葵区井川にある森山養鶏場です。この日は生産者の森山満春さん自身が焼き鶏を焼いていました。
駿河軍鶏は黒軍鶏や比内鶏など7種を掛け合わせて静岡で誕生した地鶏です。県内では4カ所で飼育されていて、その一つ森山養鶏場では南アルプスエコパークのおいしい水や涼しい環境で約300羽が育てられています。
飼育日数は一般的なブロイラーの約3倍。飲食店などで見かけたら、独特の歯ごたえとギュッと詰まったうま味を味わってみてください。
森山養鶏場の駿河軍鶏は葵区紺屋町の居酒屋「鳥藤」で食べられるほか、1羽まるごと分から肉の配達販売も行っています。
■社名 森山養鶏場
■住所 静岡市葵区井川558
■問合せ 090-5433-8863
【詳しくみる】森山養鶏場のHP
井川蒸溜所 南アルプスの一滴
南アルプスの椹島ロッヂのさらに奥、標高1200m地点でウイスキー製造を行っている井川蒸溜所も出店しました。
井川蒸溜所のウイスキーは2024年秋の発売を予定しています。
会場では蒸溜直後の原液、たるで熟成させる前の「ニューポット」の試飲ができました。
エコパーク内の植物から採取された酵母と清らかな水を使っている、南アルプスがギュッと詰まったニューポットです。
■社名 十山 井川蒸溜所
■住所 静岡県静岡市葵区田代字大春木1299-1
【詳しくみる】井川蒸溜所のサイト(外部サイト)
ニューハレ 快適に山に行こう!
登山やトレイルランニングでの足のトラブルを予防するグッズもありました。
磐田市の繊維メーカーが作るテーピング「NewーHALE(ニューハレ)」は、自分で簡単に貼れるテーピングです。
「すぐハレるシリーズ」は、ヒザや足首など使用する部位ごとに最適の形にカットされているので、不慣れな人でも簡単。
代表の芥田晃志さんはトランスジャパンアルプスレース4連覇の望月将悟さんのサポートもしているほか、ラグビーチーム・静岡ブルーレブズの選手も相談に訪れるそうです。
自分でケアすることで、体の不調や心配を減らして、南アルプスの自然の中を存分に歩きたいですね!
■社名 アクタ
■住所 静岡県磐田市見付3999-12
■問合せ 0538-32-5264
みんなで守る南アルプス
10周年記念イベントでは、テレビ静岡を含む19企業・団体が南アルプスの活用や保全にそれぞれの役割を果たしていくパートナーシップ宣言をしました。
日本人初8000m全14座登頂達成者のプロ登山家・竹内洋岳さんとトランスジャパンアルプスレース4連覇で静岡市消防に所属する望月将悟さんのトークショーも開催され、満席となりました。
名だたる山々に登ってきた竹内さんいわく、南アルプスの魅力は“奥深さ”。世界を見渡してもこれだけ広範囲に高い山々の広がりがある場所はそうないそうです。
奥深き南アルプスについて私たちが知っていることは、まだほんのわずか。南アルプスエコパーク次の10年を踏み出していくにあたって、南アルプスをさらに身近に感じるイベントとなりました。
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