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◆「共同輸出」でコスト分担
一番茶の生産量で2年ぶりに全国1位に返り咲いた静岡県。世界で緑茶ブームが起きている中で静岡茶の販路拡大を目指す取り組みも加速しています。
高本圭市 記者:
清水港の倉庫に来ています。今運ばれている段ボールの中にはここ静岡で作られた抹茶が入っていて、この後アメリカへ輸出されます
静岡市清水区で8日 輸出用のコンテナに運ばれていたのは県内の茶商3社の「静岡茶」です。
複数の事業者が共同で輸出することで少ない量で輸出が可能になり、輸出コストも分担できる取り組みで、県の支援を受けて静岡茶市場が2025年に始めました。
2026年はより品質を維持できるようにと温度調整のできるコンテナを導入し約8tの静岡茶が清水港からアメリカへと渡ります。
国内では2025年の家庭での緑茶の購入量が過去最低を更新した一方、輸出量は1万2000tトンあまりで前の年から4割増加。輸出される緑茶の35%がアメリカでした。
静岡茶市場・内野 泰秀 社長:
アメリカが一番消費量が多いです。茶業界がいま盛り上がっているところで、価格面も含め色々な形で輸出関係に貢献していきたいと考えています
◆台頭する中国産 価格競争ではなく質で
創業150年を超える御前崎市の製茶メーカー「やまま満寿多園」。1991年からは海外への輸出を始め、現在は30カ国以上に最高品質の日本茶を届けています。
2025年は8月から11月までいわゆるトランプ関税で15%の税率が適用され、一時はその対応に苦悩していました。
いまは再び日本の緑茶に関税はかかっていませんが、ここ数年で大きく変化しているというのが中国産の台頭です。
やまま満寿多園・増田 剛巳 社長:
日本の生産量レベルではないくらいに拡大化しているので、世界中へ中国から輸出されている。
増田さんは価格競争に巻き込まれないためにも「静岡茶」のブランド力を高めることが重要だと考えています。
やまま満寿多園・増田 剛巳 社長:
いま需要があるからという考え方だけだと非常に難しいと思っている。メイドインジャパンプラス産地別のいわゆるシングルオリジンなども出しながら、プレミアム感を出してやっていく必要があると思っている
◆手もみ“実演ツアー”で歴史や文化も
浜松市中央区で行われていたのは茶の手もみです。
県茶手揉保存会が11月9日からアメリカ・テキサス州での10日間の実演ツアーを予定しており、実演に適した状態にするための「下もみ」をしていました。
ツアー計画のきっかけは、2025年秋にアメリカからきたバイヤーの反応でした。
ChaOIフォーラム・コーディネーター 福島寛孝さん:
バイヤーは本当は抹茶が欲しくて来たんですけど、抹茶がなかったので、紹介できるお茶ということで手もみのお茶を紹介しました
「手もみ茶」の細長い形と味の奥深さに感動しており、海外への販売に手応えを感じました。
今回派遣する茶師には、約20年前にアメリカから移住してきたブレットメイヤーさんも通訳を兼ねて選ばれています。
ブレッドメイヤーさん:
飲めば飲むほど緑茶の奥深さわかってくる。「甘くないなら飲みたくない」私もそうだったアメリカ人として。突破口を見つけられないかなと思っています
「手もみ茶」の保存会は販路拡大だけではなく静岡茶の歴史や文化を伝えていきたいと考えています。
県茶手揉保存会・荒井 仁 副会長:
現地の人との縁をもらい結びつきができることで、商品だけではなく人間を介したつながりを中心として、日本茶の文化静岡茶の歴史文化を伝えていけたらいいなと思っています。
静岡茶の魅力発信を。世界的なブームを背景に県内でもさまざまな取り組みが進められています。
