目次
昭和レトロスイーツの「たぬきケーキ」が“化けた”と聞いて調査へ向かいました。そこは静岡・吉田町にある和洋菓子店、なんと彼女や仲間ができていました!
【画像】記事中に掲載していない画像も! この記事のギャラリーページへ昭和懐かしのたぬきケーキ
昭和40年代から50年代にかけては、町のどのケーキ店にもあったという「たぬきケーキ」。今では、県内で常に販売しているお店は10軒に満たない、激レアケーキになっています。
しかし、そのかわいらしさやレアさから、近年再び脚光を浴びています。

吉田町で販売されている「たぬきケーキ」について、まずは地元の人に聞き込みをしました。
地元に住む女性:
あっさりはしていないけれど、まろやかでおいしいですよ
小さな子供を連れた女性:
2種類ほどあります。私は「ぽんぽこ派」です

ぽんぽこ派?というのは、どういうことでしょうか。
たぬきケーキを販売している「和洋菓子処 たけうち」向かいました。住宅街や商店が建ち並ぶ、昔ながらの通り沿いにある和洋菓子店です。

お店に入ると、「いちご大福」や「うぐいす餅」などさまざまなお菓子が並ぶ、広いお店でした。
そしてショーケースに目をやると、ありました。たぬきケーキを「ぽんぽこ(421円)」という名前で売っています。

たぬきケーキは、スポンジやタルトが土台で頭部はバタークリームでできています。
クリッとした目がたまらない、たけうちの「ぽんぽこ」も、まさにこの特徴を兼ねそろえています。

ピンク色の彼女「ぽこ美」が登場
ぽんぽこは、3代目の竹内静雄さんが50年以上前から作り続けてきた一品です。
しかし今回の訪問の目当ては“化けた”たぬきケーキ。3代目の主人が「ちょっと待ってください」と、奥から取り出してきたのは鮮やかなピンク色のたぬきケーキでした。
たけうち 3代目・竹内静雄さん:
たぬきの女の子です。目がハートになっています

ピンクのたぬきケーキは、その名も「ぽこ美(421円)」。金色の包装紙に包まれたピンクの姿が、ひときわ華やかです。
ぽこ美は4代目の矢嶋俊作さんが作りました。40年以上“おひとり様”だった「ぽんぽこ」のために作った、すてきなガールフレンドなのだそうです。

全部手作り! 見た目と味へのこだわり
「食べ方は自由なので、頭からブスッとフォークを刺して」と4代目に言われ、ぽこ美に「ごめんね」と言いつつフォークを頭に刺してみると、中は柔らかいクリームでした。
表面はチョコレートでコーティングされており、中にはフレッシュバターにコクが出るように卵黄と砂糖を加えたバタークリームが入っています。

テレビ静岡・室伏真璃アナウンサー:
濃厚でおいしいです。柔らかくてとろっとした感じ。下のスポンジは懐かしい味わいですね
たけうち 4代目・矢嶋俊作さん:
生地はたぬきケーキ専用で、大粒のレーズンを生地になじむように刻んで入れています
表面はホワイトチョコレートが使われており、フリーズドライされたイチゴのパウダーが入っているため香りがよく、見た目も華やかです。

ぽんぽこの顔は職人技の一発勝負
気になるのは、その作り方です。4代目に工程を見せてもらいました。
そこにあったのは、一般的な丸いマフィンの形のスポンジ。たぬきの丸い顔のシルエットは、その上にバタークリームを手で絞って作り上げていきます。
たけうち 4代目・矢嶋俊作さん:
かわいい子を作るためには、何回もやり直しすることもあります

次はひっくり返して頭部をチョコレートに浸してコーティング。口の部分はなんと手でつまんで形を作っていました。

チョコレートに浸した後は、やり直しがきかない一発勝負の職人技。
4代目によると失敗作をおやつとして食べる日々が続き、きれいに仕上がったと思えるようになるまでに3〜4年かかったといいます。

レモン風味の「パンダちゃん」も
さらに、もう一つの化けた「たぬきケーキ」も登場しました。「パンダちゃん(432円)」です。

たぬきケーキと同じような要領で作られていますが、味はレモン風味のカステラ生地を使用した白いスポンジに、バタークリームとホワイトチョコレートのコーティング。
テレビ静岡・室伏アナウンサー:
レモンが効いていて爽やかです。バタークリームがふんわりしていて軽くて、ペロッといけちゃいますね

ただし、こちらのパンダケーキはいつでも買えるわけではありません。繁忙期を避けた、4代目の気持ちに余裕があるときにだけ登場するという、遊び心あふれる一品です。
色も姿も大変身したたぬきケーキ。昭和の味を守りながら、新しい楽しみ方も提案するお店の遊び心でした。
■店名 和洋菓子処 たけうち
■住所 静岡県吉田町住吉2004-2
■営業時間 8:30~19:00
■定休 月
■問合せ 0548-32-0343
【もっと見る! たぬきケーキの記事】
