2026年・創業90年を迎える静岡県三島市の和菓子店を取材してきました。
取材したのは、弦間彩華アナウンサーの地元・静岡県三島市の和菓子店「兎月園」。
1936年に店を構え、11月で創業から90年を迎えます。
伝統の技が光る和菓子のほか、洋菓子など200種類以上が店には並びます。
弦間彩華アナウンサー:
看板商品は、桜の花びらのパッケージがかわいらしい「三島ざくら」(栗餡・200円)です。やさしい甘さの餡。塩漬けされたサクラの花びら。塩気のアクセントもとてもいい
三島市内から来店した女性:
三島に来てもう55年経ったけど、ほとんどここ。お客さんのときに使っている
清水町から来店した男性:
一番有名な「三島ざくら」。中にいろいろ入っている。歯ごたえと中に入っているものを探すのも楽しい
そんな地元で愛される老舗がいま、危機感を抱いていました。
兎月園 三代目店主・綾部剛さん:
どちらかというと、洋菓子に注目が集まりがち。なかなか和菓子に注目が集まらないという点で感じている
深刻なのが“和菓子離れ”。
帝国データバンクによりますと、2026年1月~9月までの全国での和菓子店の倒産件数は22件となり、過去最多を更新するペースで推移しています。
三島市内でも創業から60年の和菓子店が9月廃業しました。
また、店主の綾部剛さんは和菓子を楽しむ文化の薄れも危惧しています。
兎月園 三代目店主・綾部剛さん:
どうしても「和菓子離れ」や文化を離れていく。例えばお彼岸の時期には仏さんにおはぎをあげるというのをだんだんしなくなってきている。そういうところに懸念を感じて
こうしたなか、新たに始めたのが和菓子作りを“体験してもらう”取り組みです。
4年前から始めたこの取り組み、本店から徒歩5分ほどのカフェで、季節に合った和菓子を教わりながら作れます。(和菓子作り体験・3500円)
今回は指先の器用さが必要な「紅葉」に挑戦しました。
兎月園 三代目店主・綾部剛さん:
材料は練り切り。練り切りは、あんこに求肥のお餅を混ぜて細工しやすくしてある。もちもちとした食感が特徴
乾燥しやすいため手に水をつけ、まずはあんこを丸めていきます。
弦間彩華アナウンサー:
コロコロ…きれいな丸にする?
兎月園 三代目店主・綾部剛さん:
そこまで気を使わなくても大丈夫
弦間彩華アナウンサー:
気持ちいいですね
兎月園 三代目店主・綾部剛さん:
小学生の頃の粘土細工を思い出しますよね
2色の餡を俵型にして並べて貼りつけ、親指でグラデーションをつける技法「貼りぼかし」へ。
弦間彩華アナウンサー:
職人技ですね
ひとつひとつが繊細な作業。
あんこを詰めるのも苦戦しました。
弦間彩華アナウンサー:
まだ全然包めていない
兎月園 三代目店主・綾部剛さん:
越えてきたら閉じていきます
弦間彩華アナウンサー:
閉じるのは難しいですね
球体にした餡を紅葉の形に近づけていくために、三角棒という道具と指先を使って仕上げていきます。
弦間彩華アナウンサー:
この力加減がなかなか難しい
兎月園 三代目店主・綾部剛さん:
慣れるまではね
弦間彩華アナウンサー:
できました!うれしい。自分の手の中で生まれた。職人さんの技のすごさも手で感じられる
兎月園 三代目店主・綾部剛さん:
一回体験してもらうと、お店に行く楽しみができる。「すごい。これどうやって作るんだろう」そうして難しさを知ったうえで、上生菓子を楽しんでもらえたらと思う
最近は店舗で餡のみを購入して、自宅で和菓子作りを楽しむリピーターも増えているといいます。
また、新たなファンを増やそうと本店の近くで始めたカフェも5年目に入りました。
和菓子のアフタヌーンティーなども人気で、2027年にはリニューアルして、さらにメニューなどを強化します。
兎月園 三代目店主・綾部剛さん:
(Q.和菓子はどんな存在?)二代目のテーマが「本物がある 心がある 兎月園の菓子」僕に引き継いでから「伝え継ぐ 和の心」をテーマに。古いものや伝統、それから行事、日本の生活に関わるものを大切にしながら今度は世界に向けて、静岡からまずは全国へ、全国から世界へ、いろいろな形で発信できたら
