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【リニア】岐阜県の水問題 静岡市長が「大井川への影響は別物」との見解示す JR東海の対応には苦言

リニアのトンネル掘削工事が進められている岐阜県瑞浪市で、ため池や井戸の水位が低下した問題について、静岡市の難波市長が5月23日に会見を開き、「大井川の中下流域への影響とは別物」との見解を示しました。

リニアのトンネル掘削工事が進んでいた岐阜県瑞浪市では、井戸やため池など14カ所で水位の低下が確認され、JR東海は「工事の影響の可能性が高い」と説明し、23日現在工事を中断しています。

今回の現象について「県内でのリニア工事への不安の声もあり混乱がみられる」として、説明に乗り出したのが静岡市の難波市長です。

難波市長はトンネル湧水が発生すれば「確実に地下水に影響する」と述べた上で、トンネルの上流部で起きた岐阜県の地下水位の低下と、トンネルの下流部にある大井川の中下流域への影響は別だと説明しました。

静岡市・難波喬司 市長:
どこから水が来ているのかという岐阜の問題とどこに水が流出するのかという大井川の問題は全然違う。岐阜の水位低下の問題は静岡市とJR東海の協議内容に何ら影響しない

その上で静岡市としては想定外が起きることを前提に、トンネルの掘削前にJR東海の回避・低減策について適切な影響評価を進める考えを示しました。

一方で、岐阜県への報告の遅れなど今回のJR東海の対応について難波市長は「対応は不十分だったと言わざるを得ない」とし、「企業の社会的信頼に関わること」と苦言を呈しました。

静岡市・難波喬司 市長:
会議など机上では(対策が)議論がされていても、実際の現場ではそこが守られていない可能性があるということはちゃんと踏まえておかなければならない。この問題についてJR東海に何か言う必要はあると思っている

難波市長は問題が発生したらすぐに公表するというルールを設け、「初動対応を徹底することが重要」と強調しました。

岐阜県の“水位低下問題”

リニア新幹線予定ルート

改めて岐阜県の水位低下の問題について整理します。

井戸などの水位が低下したのが岐阜県瑞浪市です。

同じ水問題ではありますが、静岡市の難波市長は「大井川中下流域への影響とは現象が異なる」と説明しています。

また、JR東海の丹羽社長も「静岡工区とはケースが異なる」と話しています。

一方で、岐阜県への報告が遅れたことについて岐阜県の古田知事は「速やかな情報共有が不可欠で大変遺憾」と述べていて、これに対し丹羽社長は「至らない点があった改善していきたい」と話しています。

水位低下を受け、JR東海はリニアのトンネル掘削工事を中断していて、6月にもボーリング調査を始め原因を調べる予定です。

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