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【袴田事件】被害者夫婦の孫「重要な事実を精査して欲しい」 半年に及ぶ再審公判がいよいよ審理終結へ

静岡地方裁判所

1980年に死刑判決が確定した袴田巖さんの裁判をやり直す再審は5月22日の公判で結審します。法廷では検察側の論告と弁護側の弁論に先立ち、被害者夫婦の孫が書面で意見陳述を行いました。

1966年に静岡県清水市(現在の静岡市清水区)で味噌製造会社の専務一家4人が殺害され、現金などが奪われた上に放火された事件をめぐっては、袴田巖さんに死刑判決が言い渡されましたが、東京高裁は2023年3月、裁判のやり直しを認める決定を出しています。

5月22日は15回目の再審公判が行われていて、被害者夫婦の孫が書面で意見陳述を行いました。

この中で、被害者夫婦の孫は、まず「尊い4人の命が奪われたことを忘れないでほしい。真実は変わらない。永遠に残る。再度、真実を明らかにしてほしい」と記した上で、事件後に取り残された自身の母(専務夫婦の長女)について言及。

事件のショックから母は重度の精神疾患を患ったとして、「本来、何不自由なく生きられたはずなのに現実とかけ離れ、地獄のような生活を送っていた」と振り返り、「ネットには杜撰な根拠による書き込みが目立ちつらく悔しい思いをしてきた。母を犯人視する悪意ある書き込みもあるが、家族は円満だった。母は一度に家族4人を失った被害者であり、重要な事実を精査して欲しい」と結びました。

公判は現在行われている検察側の論告のあと、弁護側が弁論するほか、袴田巖さんの姉・ひで子さんによる最終意見陳述を経て結審する見通しです。

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