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繰り返される川勝知事の暴言・失言 今度は新入職員を前に職業差別?県議会の紛糾は必至か 静岡

川勝知事による訓示(4月1日)

夢と希望を抱いて迎えた社会人初日。この訓示を聞いた新入職員たちは何を思っただろうか?不適切な言動がたびたび問題視されている静岡県の川勝平太 知事が今度は第一次産業や第二次産業の従事者を蔑むかのような発言をした。

夢と希望を抱いた新入職員を前に…

4月1日に静岡県庁で行われた新入職員の入庁式。

訓示に立った川勝知事は「(県民)360万人の人たちの生命と財産を預かっているので、これを守るという危機管理をしっかりみんなの中に叩き込んで仕事をしてほしい」と県庁の役割を述べた上で、人の役に立つこと、素直で嘘偽りを言わないこと、上にへつらわず下に威張らないこと、困っている人を見捨てないこと、情理を尽くして信念を貫くこと、そして言葉遣いなど公務員や社会人としての心構えを説いた。

よくある入庁式の光景だ。

しかし、ここから問題の場面に発展する。

「実は県庁というのは、別の言葉で言うとシンクタンクです。毎日、毎日、野菜を売ったり、あるいは牛の世話をしたりとか、あるいはモノを作ったりとかということと違って、基本的にみなさんは頭脳・知性の高い方。ですから、それを磨く必要がある」と川勝知事が言い放ったのだ。

これはどこをどう捉えても第一次産業や第二次産業を蔑む発言であり、職業差別と受け取られても致し方ないだろう。

初当選の時から川勝知事を支援する労働団体・連合静岡の角山雅典 会長は、取材に対し「発言の真意はわからない」と前置きしつつ「野菜を育てる人、牛の世話をする人を引き合いに出すのはいかがなものか。職業差別と捉えられても仕方がない」と苦言を呈し、「県のトップとして言葉を選んで発言して欲しい」と述べた。

国勢調査(2020年)によれば、静岡県の第一次産業の就業者数は6万3034人、第二次産業の就業者数は58万3871人に上る。この中には川勝知事を支持する人や選挙の際に票を投じた人も多数いるだろう。

ましてや川勝知事の場合、3月13日に行われた女子サッカーチームとの面会の席で、特定の高校を揶揄するかのような発言をしたほか、性別による役割を決めつけるかのような発言をしたことで、県議会から苦言を呈されたばかりである。

その都度反省するも繰り返される失言

だが、残念なことに川勝知事による“職業差別”発言はこれが初めてではない。

2021年6月の県知事選の際、自身が静岡文化芸術大学の学長時代に女子学生と新東名高速道路の建設現場を訪れたエピソードを持ち出し、「工事現場の監督は変なおっさんではなく、可愛い女の子が気に入ったんでしょう。工事現場にうら若き女の子が来たなんて、おそらく道路建設史上初めてではないか。うら若い可愛い女の子が来たから、新東名の開通を1年半前倒し出来た」と発言。土木業界への偏見や工事現場に従事する人たちを蔑む職業差別に当たるとして県議会本会議(2021年12月)で糾弾されている。

他にも川勝知事の暴言や失言は枚挙にいとまがない。

2016年には当時の静岡市長に対して「政令指定都市としては失敗事例」とこき下ろし、その後の対立を決定的なものとしたほか、2019年には一部の県議について「やくざ」「ごろつき」と評していたことが明らかに。

時の総理について“勘違い”に基づき「教養のレベルが図らずも露見した」「学問を大切にしてきた形跡が見られない」と侮辱的な発言をしたこともあった。

そして極めつけは2021年に行われた参議院議員補欠選挙での応援演説だ。

御殿場市について浜松市と比較した上で「あちらにはコシヒカリしかない」「飯だけ食って、それで農業だと思っている」「あちらには観光しかない」などと見下すような発言をして、県政史上初めて知事に対する辞職勧告決議案が可決されるに至った。

新入職員に公務員としての在り様を力説する前に、県のトップとしての自覚を持つことの方が先なのではないだろうか。

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