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ブドウやミニトマト、枝豆は要注意!10歳でも噛む力は大人の半分・高齢者だけじゃない誤嚥リスク 静岡

給食と赤ちゃんのイメージ画像

新入学シーズンも目前に迫りワクワクドキドキしているお子さんも多いと思いますが、
友達や勉強の他にどんな給食が出るのかも気になるところではないでしょうか。

栄養バランスの良い食事が提供される給食ですが、小学校1年の男児が給食のおかずをのどに詰まらせ亡くなるという痛ましい事故がありました。
そうしたことが繰り返されることのないように、誤嚥についてお伝えします。

小島さんと大山さん

今日は誤嚥についてお伝えしていきますが、まずこちらのクイズです。
こどもの窒息につながりそうなのはA~Dのどれでしょうか?

A,4歳の子にブドウ1個あげる
B,親が見ているので2歳の子にブドウ1個そのままあげる
C,5歳の子にピーナッツを与える
D,10歳の子が走りながらパンを食べる

タレント・小島よしお さん:
年齢が小さい方が危ないと思うのでAかBじゃないかな

バレーボール元日本代表・大山加奈 さん:
私は3歳児の母親だから自信があります、全部だめですね

給食のウズラの卵で小1が窒息!?

クイズの正解(日本小児科学会HP動画より抜粋)

大山さん、さすがです正解はすべてNGです。

2024年2月 福岡県の小学校で男子児童が、ウズラの卵をのどに詰まらせて窒息して亡くなる事故がありました。
小学生でも気を付けなければいけない食べ物の窒息、どう気を付ければいいのでしょうか。

給食(提供:みやま市教育委員会)

2024年2月26日、福岡県みやま市の小学校で1年生の男子児童が給食をのどに詰まらせ死亡しました。

おでんの具材のウズラの卵を詰まらせて窒息したと見られています。

小1、小4の子どもの母親

小1、年小の子どもの母親:
悲しい事故だなと思って、うちでもウズラの卵は出さなかったです。カットする方が安心とは思うけど、その分 手間も増えるので大変だな

小1、小4の子どもの母親:
自分の子どもと同じ学年だったので、当たり前だと思っていることが当たり前ではないと感じました。しっかり噛んで食べてねと伝えていて あとは立って食べないとか当たり前のことを再度伝えるようにしました

1歳9カ月の子どもの両親:
リンゴを詰まらせちゃったことがある。それ以降リンゴは食べやすいサイズに切ってあげてます。あまり大きいと喉に詰まってしまう可能性があるので、大きさや形状には気を付けています

子どもがのどに詰まらせる仕組み(政府広報オンラインHP動画より抜粋)

子どもが食べ物をのどに詰まらせる事故はなぜ起きてしまうのでしょうか。政府広報オンラインのホームページではその理由が動画で解説されています。

大きめの食べ物を口に入れると喉に入り、そのまま詰まってしまうという仕組みです。
子どもは大人に比べて喉の空間が狭く、飲み込む力も未熟なため、口から飲み込んだ食べ物が喉をふさぐことがあると言われています。

”丸くてツルッ”は窒息しやすい?

永田絵子院長

オリーブこどもクリニック・永田絵子院長:
うずらの卵は丸くてつるっとしていて、飲み込み、窒息しやすい食べ物。噛む力というのは、20歳くらいが一番強いんですけれども、10歳くらいでも大人の半分くらいしかないと言われているので、まだまだ小学生でも窒息のリスクはあるので、周りの大人が気を付けていただいた方がいいと思います

給食のパンを食べる児童イメージ(資料映像)

小学校の給食では、他にも同じような事案が起きています。
2021年には新潟県佐渡市で米粉パンをのどに詰まらせて小学5年生の児童が死亡しました。

厚生労働省によりますと2019年までの6年間で食品の誤嚥・窒息により、14歳以下の子供80人が死亡しているということです。

永田医師は、食べ物の大きさに加えて食事中の子どもの行動にも気をつけなければならないと指摘します。

給食を食べる児童イメージ(資料映像)

オリーブこどもクリニック・永田絵子院長:
なかなか食べることに集中していられない。走り回っていたり歩き回ったりして食べるというのが原因で窒息しやすいと考えられています。きちんと座って、この時間は食事の時間なんだよとルールを決めていただいて、歩き回ったり、寝ながら食べるという方もいると思うんですけど、ご家庭できちんとルールを決めていただいてお食事をとるようにしていただきたい

家庭でも起こり得る可能性のある子どもの窒息事故。
食材を小さく切ったり、食べ方を指導したり、対策を施したうえで大人が注意深く見守る必要があります。

窒息が起きる要因は子どもと食品の双方に

窒息が起きる要因

福岡の事故は小学生でしたが、食品による窒息は特に5歳以下で多いそうです。
厚労省によると2014年から2019年までの6年間で14歳以下の子供の窒息死は80件あり、そのうち73件が5歳以下となっています。

こうしたことが起きてしまうのは子供側、食品側のそれぞれに要因があります。

まず、子ども側の要因として「食べる力がまだ育っていない」「食事をするときの行動(走り回りながら、口に詰め込むなど)」があげられます。
対応としては食事中の行動・マナーについてちゃんと教えることが重要といえます。

一方、食品側で注意すべきなのはブドウやミニトマトなどの「丸くてつるっとしているもの」、パンやお餅など「粘着性が高く飲み込みづらいもの」、そしてエビや貝など「固くてかみ切りにくいもの」は喉に詰まりやすいので気にかけてください。

もし窒息したら…まずは119番その上で

窒息した時の対応について

もし窒息してしまったらどう対応したらよいのか?オリーブこどもクリニックの永田医師に聞きました。
まずは119番通報をしてから応急処置をして下さい。

背部殴打法について

1歳未満の子供は、背部殴打法という肩甲骨の真ん中あたりをまずは5回叩きます。

胸部突き上げ法について

続いて胸部突き上げ法で胸の少し下側を5回抑えます。この動作を繰り返してください。

ハイムリッヒ法について

またそれよりも大きい子供に関しては脇の下から手をまわして突き上げるハイムリッヒ法が有効です。

こちらは内臓を損傷する恐れもありますので小さすぎるお子さんにはやらないように注意して下さい。

小島さんと大山さん

バレーボール元日本代表・大山加奈 さん:
いざと言う時にこうした対応が出来るかはパニックになってしまいそうで不安がありますね。ミニトマトやブドウ、枝豆は必ず切って出します。こういうことは意外に周知されてないですね。挟むと4等分になるカッターもあるので便利です。でも食事中の行動を抑えるのは難しいですね、しっかり座って食べるように教えていきたいです

タレント・小島よしお さん:
背中を叩くというのは何となくイメージできるけどハインリッヒ法というのは知らなかったです。子どもは丸いものが好きそうだし、ブドウとかは昔より粒も大きくなってきているから気を付けないとね。万一の時の対策は避難訓練ではないけど年に1回とかやるのも良いかも

高齢者は特に注意を!

高齢者の誤嚥について

そして注意すべきなのは子供だけではありません。実は誤嚥による死者数は高齢者が大半を占めています。
厚労省によると2022年の誤嚥による死者数は4696人でこのうち65歳以上が91.5%を占めています。
この要因は年を取ると「かむ力や飲み込む力が弱くなる」「唾液の量が少なくなる」 「せきなどで押し返す力が弱くなる」といったことが挙げられます。

高齢者が喉を詰まらせた場合、応急処置としてはハイムリッヒ法が有効だそうです。
楽しい時間を過ごせるようにくれぐれも誤嚥には注意して食事をして欲しいと思います。

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