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紅麹って何? 健康被害の可能性がある商品は? 補償は?国や小林製薬の対応は? わかりやすく解説 静岡

小林製薬の紅麹の原料を使ったサプリメントを摂取した人に健康被害が出ている問題で、静岡県内でも新たに商品の自主回収が行われるなど影響が広がっています。

2人死亡・106人入院・相談3000件

問題となっている「紅麹コレステヘルプ」

問題となっているのは小林製薬の紅麹原料を使ったサプリメント「紅麹コレステヘルプ」で、摂取した人から腎臓機能の低下など健康被害の報告が相次いでいます。

この問題を受け、厚生労働省は26日に行った小林製薬への聞き取りで2人の死亡事例が報告されたことを明らかにしました。

また、入院したのは106人で、会社の窓口に寄せられた相談件数は約3000件に上るということです。

医師「80代くらいの腎臓だ」

2024年1月から毎日サプリを飲んでいたという40代の男性は…

サプリを摂取していた男性(45):
コレステロールの値が3月に検査したら下がっていたが、それ以上に医師が「腎臓がおかしいよね」と。医師からは「80代くらいの腎臓だ」と言われました。とにかくショックでした

「未知の成分が検出された」

小林製薬の会見(3月22日)

また、小林製薬は自社で製造した「紅麹原料」を食品メーカーなど52社に供給していて、これまでに国内36社が自主回収や販売中止を発表しています。

小林製薬・小林章浩 社長:
ご使用されているお客様には直ちに使用中止をお願いします

紅麹と健康被害の因果関係はまだ不明ですが、小林製薬は22日の会見で「腎疾患が確認された人が摂取していた製品から“未知の成分”が検出された」と発表しています。

小林製薬・渡邊淳 執行役員:
中に入っているものがまだ特定できていません。まだ仮説段階だが、カビから作られるものがあるのでは

原因の特定には少なくとも1~2カ月かかるということです。

回収を命じた商品

また、小林製薬の本社がある大阪市は27日、小林製薬に対し紅麹を使った3つの製品の回収を命じる行政処分を出しました。

影響は静岡県内にも…

浜松市にも相談が寄せられる

影響は静岡県内にも広がっています。

浜松市によりますと、小林製薬の紅麹コレステヘルプを常用していた市民から「定期健診で腎機能の数値が悪化していた」との相談が25日、保健所に寄せられました。

これまでに自覚症状はないということですが、市は小林製薬の相談受付センターに対応を確認するよう指示したほか、相談内容について国に報告しています。

JR浜松駅前

今回の問題について静岡県民は…。

県民:
「怖いな」と思いました。味噌とか普通に使うものにも(紅麹が)使われているので。(問題のサプリが)私がいま使っているものかなというのは(会社のHPを)見ました

県民:
体にいいと思って摂取して、それが悪い形になってしまって、そこは残念

県民:
有名な会社だと思うので、みんな信頼して飲むと思うんですよね。今まで普通に食べていたものでさえ控えたくなってしまいます

シャンソン化粧品が自主回収を発表

シャンソン化粧品「特撰十六酢」も自主回収

また、この問題で静岡市駿河区に本社を置くシャンソン化粧品は商品の自主回収を行うと発表しました。

対象になるのは「特撰十六酢」で、賞味期限が4月24日以降のものです。

現時点で健康被害が報告されている製造ロットの紅麹原料は使われていませんが、安全を考慮し回収を決めたということです。

国が連絡会議を開催

関係省庁連絡会議(27日)

そして国は27日午後、厚生労働省・消費者庁など関係省庁の担当者を集めた連絡会議を開きました。

会議では、これまでの情報を共有した上で「機能性表示食品の安全性に疑念を抱かせる状況」として実態の把握や原因の究明に連携して取り組むことを確認しました。

問題となっている「紅麹」とは?

悪玉コレステロールを下げる効果

日に日に深刻さを増し、県内にも影響が広がっているこの「紅麹」をめぐる問題、改めて説明します。

問題となっているのは、小林製薬が販売していた紅麹を原料とするサプリメント「紅麹コレステヘルプ」です。

紅麹に含まれる成分により悪玉コレステロールを下げる効果があるとうたわれていました。しかし、このサプリメントを接種した人が腎臓の病気など健康被害を訴えるケースが相次ぎ、これまでに2人が死亡、106人が入院したことがわかっています。

県内でも、浜松市でこのサプリメントを常用していた市民から「定期健診で腎機能の数値が悪化していた」との相談が1件寄せられています。

シャンソン化粧品「特撰十六酢」

小林製薬が製造した紅麹は52社に原料として供給されていたことがわかっていて、食品メーカーなどがこの原料を使った製品を自主回収する動きが広がっています。

県内では、静岡市駿河区に本社を置くシャンソン化粧品がこの紅麹を使った「特撰十六酢」を自主回収すると27日に発表しました。

シャンソン化粧品は「この商品には健康被害が報告されている製造ロットの紅麹原料は使われていないが、安心安全を第一に自主回収を行うことにした」と説明しています。

被害にあったら補償はどうなる?

小林製薬の会見

原因について、小林製薬によりますと一部の製品ロットから”未知の成分”が検出されたと説明がありました。これは「カビからできるものではないか」ということで、まだ原因についてはわかっていない状況だということです。

-なぜ”未知の成分”が検出されたのでしょうか?

スポーツ心理学者(博士)
田中ウルヴェ京さん:
事実がわからないところです。“未知の成分”が検出されたロットだけが問題だったのか、それとも紅麹が問題だったのか今のところわからないので、最悪な事態を想定しなければいけないと思います。原因究明を急いでほしいと思います

1月に腎臓疾患などの症状が小林製薬に相談としてあった中で、自主回収に至るまで2カ月以上かかっています。

-この状況はどうでしょうか

菊地幸夫 弁護士:
企業の危機管理のあり方が問われていると思います。今回は死亡例も出ているので、生命・健康に影響があることなので、この2カ月かかったというのは非常に重要な問題だと思います。とにかく原因究明は遅くても、自主回収などを最優先する選択肢を本来は取られるべきだった。あと、補償がどうなるかということですが、裁判となると被害を受けた方が証明していかなければいけないという難しい問題があります。小林製薬がこれからどのような対応を取っていくのか注目したいと思います

-救済制度はどうなりますか?

菊地幸夫 弁護士:
法に則ると「(小林製薬側が)因果関係がきっちりとわかって、損害額もちゃんとした数字が出ないと補償しません」ということになると、被害者はかなり厳しいと思います

“未知の成分”が含まれている可能性のある製造番号

小林製薬は、この未知の成分が含まれている可能性がある製造番号を公表しています。

【製造番号】
・ドラッグストアなどで販売
J3017、X3037、X3027、X3017、H3057、H3047、H3037、H3027、H3017、F3037、F3027、E3037、E3027、D3079

・小林製薬の通信販売
X304、H306、G301、E301

そして、心配や不安がある方は健康相談受付センター問い合わせるよう呼び掛けています。

【健康相談受付センター】
・ドラッグストアなどで販売
0120‐880‐220

・小林製薬の通信販売
0120‐58‐5090

受付時間:9時~17時(土日・祝日は除く)
※4月末までは土日・祝日も対応

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