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富士山の入山規制で静岡・山梨が説明…弾丸登山が課題 山梨県側では往復1万円の路面電車を構想


富士山の環境保全や整備について話し合う会議が都内で開かれ、静岡・山梨それぞれ2024年の夏の入山規制の方針などが示されました。富士山は、登山道の混雑緩和や夜通し頂上を目指す弾丸登山の抑制が大きな課題となっています。

◆静岡県と山梨県が学術会議で説明

13日の会議で山梨県は5合目の吉田口にゲートを設け、通行料として2000円を徴収するほか、登山者を1日4000人に制限し、午後4時から午前3時までの通行を規制する方針を示しました。

また、静岡県はシャトルバス乗り換え、駐車場やマイカーを規制するゲートで夜間の入山制限やウェブを活用した入山管理などの社会実験をしていくと説明しました。

富士山世界文化遺産学術委員会
青柳正規 委員長:
(静岡県側は)山梨県側がとった規制がどういう影響を与えるのか見計らって、将来的な考え方をまとめていくことが重要

県によりますと静岡側の登山道は国有地で山梨側のような規制ができず、エコツーリズム推進法による入山管理ができるか検討していくということです。

◆山梨県側は富士山の麓から路面電車を構想

山の中を走り抜ける次世代の路面電車。山梨県が公開した富士登山鉄道のイメージ動画です。現在 山梨県が進めている、富士山の麓から5合目まで路面電車を走らせる構想。次世代路面電車はゴミを多く下ろせて排ガスも出ません。

富士山に電車を走らせる背景にあるのは観光客の急増です。

山梨側の富士山5合目を訪れる観光客は年間500万人を超え、大量のゴミや渋滞による排ガスが問題になっています。

現在のシミュレーションでは運賃は往復1万円。山梨県は施設も整備し、上質な旅を提供したいと説明しています。

富士山の入山規制、そして、山梨では登山鉄道構想も出ています。大勢の人に富士山を楽しんでもらいたい一方、安全の面から登山者を制限せざるをえない状況です。

-この問題についてどのようにお考えですか

ジャーナリスト・立岩陽一郎 氏:
富士山は文化遺産です。自然遺産で登録しようとしたけれど自然遺産にはなれませんでしたが、宗教的なものなどがあり文化遺産になりました。それを維持をしていくのには何ができるのか。入山料を取るのはいいと思います。ただ、当初の世界に説明してきたことが簡単に変わっていくようなことはあまりよくないかと。(富士山は)世界文化遺産というのを伝えていくことが大事だと思います

総務省地域力創造アドバイザー(元牧之原市長)
西原茂樹さん:
ヨーロッパに行くと山岳鉄道など結構あります。富士山は文化遺産だが環境がひどい。それを何とかしていかなければいけないという一つが(山梨県の路面電車の構想)おもしろいアイデアだと思います

世界文化遺産に登録されて11年目の富士山ですが、これから何が最善策として守っていくために必要か議論が求められると思います。

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