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インフルエンザや風邪の予防に効果!飲んでもうがいでもOK 冬は静岡が購入量1位のアレで対策を

お茶と成分のカテキン

静岡県は全国の茶園面積の約40%を占める 言わずと知れた「日本一の茶どころ」です。総務省の調査によれば、緑茶の年間支出金額と年間購入数量の全国1位が静岡市、浜松市も年間購入数量の2位ということで、他県に比べて多くの県民が緑茶を好んで飲んでいることが伺えます。

そんな緑茶に含まれている成分の一つ「カテキン」が、これからの季節に心配なインフルエンザや風邪などのウイルス感染を防ぐ効果があるという話題をお伝えします。

お茶の成分「カテキン」とは?

静岡県民の”ソウルドリンク”と言っても過言ではない緑茶の効果についての話題です。

緑茶に含まれている「カテキン」が風邪やインフルエンザに効果的という話を聞きますが、その秘密を弦間彩華アナウンサーが取材しました。  

弦間彩華アナウンサー

弦間彩華アナウンサー:
ホッとする味わい。静岡と言えばやっぱり緑茶。この緑茶、カテキン効果とも言われていますが、一体それってどんな効果なんでしょうか

磐田市の静香園製茶

弦間アナが取材に伺ったのは、磐田市の静香園製茶です。

静香園製茶・中安正人 社長

静香園製茶・中安正人 社長:
カテキンには様々な効果があると言われていますが、主には例えばインフルエンザ菌に対しての抗ウイルス効果や体脂肪を減らす効果、血中のコレステロール値を下げる効果などさまざまな効果があると言われています

カテキンの効能

お茶の主な成分、カテキンには抗酸化作用や抗菌作用があると言われています。
お茶のカテキンは4種類。

そのうちのひとつにインフルエンザウイルスや風邪の原因となるウイルスに作用して感染を防ぐ働きがあることが確認されているということです。

”熱め”の方がカテキンを多く抽出

熱いお湯でお茶をいれる

どのようにいれて飲むのが最も効果的なのか教えてもらいました。

静香園製茶・中安正人 社長:
一般的には70℃ぐらいでお茶を入れるのがおいしい温度と言われているんですけれども、お湯が80℃以上の方がカテキンがより抽出されますので、熱いお湯を入れたほうが効果的です。このままふたをして30秒ぐらい待ちます。(最後の一滴を入れて)はい、できました

弦間彩華アナウンサー

弦間彩華アナウンサー:
湯呑ごと熱いですね。ちょっと苦味が強いような気がします

静香園製茶・中安正人 社長:
そうですね。カテキンというのはもともと苦味とか渋みの成分になりますので、そのカテキンを摂るには高温でいれていただく方がよく出ますので、ちょっと苦味を感じる

静香園製茶・中安正人 社長:
お茶ですので、1日何回飲むという決まりはございませんが、一度にたくさんの量を飲むのではなくて、15分とか20分の間隔でこまめに口を潤す程度に飲んでいただくのがより効果的だと言われています

冷たくても免疫力アップ

水だしのお茶

また水出しのお茶には免疫力アップの効果があるそうです。

弦間彩華アナウンサー:
温かいお茶よりも甘味がふんわりとしますね

お湯で出すよりも甘味・うまみ成分のテアニンが多く含まれていてカフェインも少ないため、子供や妊婦にもおすすめだということです。

味の違いは一口で分かる?

小島よしおさんと大林素子さん

熱いお湯でいれたお茶と水出しのお茶を用意しましたので飲み比べてみてください。
茶葉は同じものです。

この茶葉は静香園製茶のかぶせ茶で「みずき」という農林水産大臣賞を受賞したお茶です。かぶせ茶というのは日光を浴びせずに新芽を育てるので、茶葉の緑が濃くて渋みが少なく旨味が多いお茶です

小島よしおさん: 
同じ茶葉なんですよね

元バレーボール日本代表・大林素子さん:
全然違う。苦みや渋みが温かい方が濃い感じで、水出しは柔らかい感じ

室伏真璃アナウンサー

静岡県三島市出身の弦間アナウンサーは学校に緑茶の水筒を持参していたそうですが、
同じく静岡県出身の室伏アナウンサーはどうでした?

室伏真璃アナウンサー:
私も小学生の頃 水筒に緑茶を入れて学校に行って、お茶うがいというのをやってました。それがカゼ予防に効くと言われて

お茶の成分

実際に成分からすればお茶うがいも効果があったはずです。改めてお茶に含まれる成分を整理します。

お茶にはカテキン、カフェイン、うまみ成分のテアニン、ビタミンなどが豊富に含まれています。その中のカテキンには抗酸化作用、抗菌作用があると言われています。

そしてカテキンと言ってもお茶のカテキンは4種類あります。その中でエピガロカテキンガレードというのは緑茶特有のカテキンで、インフルエンザウイルスや子供の風邪の原因となるウイルスに作用して感染を防ぐ働きがあることが明らかになっているそうです。

小島よしおさんと大林素子さん

その仕組みについて説明します。
静岡県茶業会議所によると、インフルエンザウイルスは表面の突起が細胞につき感染を引き起こしますが、エピガロカテキンガレードという茶カテキンはその突起に結合するためウイルスが細胞について感染するのを防ぐ効果があるということです。

小島よしおさん:
お茶には、カフェインとカテキンが含まれているというイメージはありましたが、きょう新しくエピガロカテキンガレードを覚えましたから広めていきたいです。ロケの時とかお茶でうがいのようなこともしてます。口臭も防いでくれそうだし

大林素子さん:
私もお茶うがいが喉にいいと言うのでやってます。そしてブレス浜松ゼネラルマネジャーに就任したりということもあり、静岡に来る機会が増えてどこでも美味しいお茶を出してくれて、人生の中でこの半年間が自分自身のお茶の消費量が一番多いと思います。うまくいれられるようになりたいです

いれる温度と効果をおさらい

お茶のいれ方

お茶もいれ方によって味が変わってきますので、その辺りを説明します。

熱いお湯でいれたお茶は抗酸化作用、抗菌・抗ウイルス作用がアップします。
インフルや風邪だけでなく、老化やがん、生活習慣病の予防も期待されています。

そして特にカテキンが多いのが深蒸し茶です。蒸す時間が長いと茶葉が細かくなるため成分でやすいということだそうです。またティーバッグはお湯の中で15回ほど上下に振って取り出すと良いそうです。

水だしのお茶

一方で、水出しの緑茶には、呼吸器や消化器などの粘膜免疫系を活性化させるカテキンが多く含まれるということです。
またカフェインも少なく、テアニンが豊富でリラックス効果も高まるようですから、お子さんや妊婦の方、そして寝る前にもおすすめです。

お茶の美味しい飲み方

いれる温度によって効用も変わってくるということがわかりました。

どう飲むのがより効果的なのかについて、静香園製茶の中安正人 社長によると「特に決まりはないが、一度にたくさん飲むのではなくて、こまめに口を潤す程度に飲むのが効果的」とのことでした。

そして、あくまでも自分に合った飲み方で静岡茶を楽しんで欲しいということでした。
美味しく、リラックスしながら健康維持もできるという緑茶をこれからも楽しんで飲んでいきたいと思います。

静岡のニュースを発信!静岡で何が起きているのか。これからどうなるのか?丁寧に詳しくお伝えします
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