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パリ五輪目指すサッカーU22日本代表  「東京五輪で悔しい思い 」大岩監督がパリでの雪辱誓う

U-22日本代表強化合宿での大岩監督

サッカー22歳以下 日本代表の強化合宿が、13日から静岡県内でスタートしました。18日には22歳以下アルゼンチン代表と親善試合を行います。国内で初の試合です。大岩剛 監督は清水商業(現 清水桜ケ丘)出身、自分が作り上げたチームの指揮を執る意気込みや、2024年パリ五輪をめざす決意に迫りました。

◆U-22代表候補に静岡県関連は3人

U-22日本代表の強化合宿(静岡)

パリ五輪の代表争いが熾烈を極めるサッカーU-22日本代表。静岡県内での合宿がスタートし、13日の初日は海外組の2人を除く24人が約1時間 汗を流しました。

静岡県関連で選出されたのは、ジュビロ磐田・鈴木海音選手(21)、鹿島アントラーズで静岡学園出身の松村優太選手(22)、清水エスパルスからデンマークのチームに移籍した鈴木唯人選手(22)の3人です。

◆悔しい思いをした一年の最後に

ジュビロ磐田・鈴木海音 選手

鈴木海音選手の所属するジュビロは、12日のJ2最終節でJ1復帰を決めたばかりです。歓喜の翌日に合宿に参加しました。

ジュビロ磐田・鈴木海音 選手:
きのうは喜びを爆発させたので、きょうからはしっかり切り替えてアルゼンチン戦に向かっていきたいと思います

代表の常連で、アグレッシブなディフェンスがウリのセンターバックですが、クラブではポジション争いに敗れ、リーグ終盤戦の3カ月は出場ゼロ。今シーズンは大きな挫折も味わってきました。

ジュビロ磐田・鈴木海音 選手

こうしたすべての経験を成長に繋げ、地元での代表戦に静かに闘志を燃やしています。

鈴木海音 選手:
「絶対に勝って終わりたい」という気持ちと、「自分自身が出場して活躍したい」という気持ちでいっぱいです。今年の想いを全てぶつけたい

◆“スピードスター”がメンバー争いに新風

鹿島アントラーズ・松村優太 選手

そして、メンバー争いに新たな風を吹かせる県勢が、静岡学園出身でJ1 鹿島アントラーズの松村優太選手(22)です。

鹿島アントラーズ・松村優太 選手:
アジア大会での活躍が認められてここに呼ばれたと思うので、次も入っていけるようにしていけば、自分自身のパリの道にもつながっていくと思うので、しっかり良いアピールしていきたいなと思っています

鹿島アントラーズ・松村優太 選手

準優勝したアジア大会(2023年9~10月)での活躍が認められ、今回のメンバーに抜擢された“スピードスター”は、代表戦が行われる清水エスパルスの本拠地・IAIスタジアム日本平とも相性抜群です。

3年前のルーキーイヤーには清水エスパルスを相手に、うれしいプロ初ゴールを記録しました。

全国を制した高校時代から慣れ親しみ勝ち続けたスタジアムで、今度は日の丸を背負い、更なる飛躍を誓います。

松村優太 選手:
自分がスピードを活かしてかわしていくとか、ドリブルの緩急だとか、自分の武器が通用するかというのも非常に自分自身 楽しみではあるので、自分の活躍がチームの勝利に繋がれば一番いいかなと思っています

◆監督が所属したチームの後輩たちへ

U-22日本代表・大岩剛 監督

大岩監督が所属したジュビロ磐田と鹿島アントラーズからは、静岡県勢が2人選ばれています。

―ジュビロ磐田の鈴木海音選手は、監督と同じセンターバック。どう評価していますか?

U-22日本代表・大岩剛 監督:
非常に良いかたちでジュビロが昇格し、気分良くきていると思う。その勢いを彼には出してもらいたい

ジュビロ磐田・鈴木海音 選手

―ジュビロでの熾烈なレギュラー争いやJ1昇格の喜びなど、彼にとって大きな経験を積んだ1年でした。どんな影響がありそうですか?

大岩剛 監督:
ジュビロでは非常に苦しんでいると思いますが、U-22では非常に良いパフォーマンスをしてくれている。今後もセンターバックとして頑張ってもらいたい

鹿島アントラーズ・松村優太 選手

―鹿島アントラーズからは静岡学園出身・松村優太選手。アジア選手権での準優勝に貢献しました。

大岩剛 監督:
アジア大会だけではなくそれ以前のU-22の活動にも彼は活躍をしてくれている。当然アジア大会での彼のパフォーマンスは素晴らしいものがあったので、今回のアルゼンチン戦での働きを期待したい

―清水エスパルスでプレーをして、デンマークで活躍している鈴木唯人 選手は?

大岩剛 監督:
非常に元気で、直近のデンマークの試合でも活躍をしていたので、しっかりと時差調整をしてアルゼンチン戦のときには、100%のコンディションで臨んでほしい

◆初の国内試合が地元 パリ五輪めざし

U-22日本代表・大岩剛 監督

―大岩監督は静岡市出身なので、地元・静岡のIAIスタジアム日本平での一戦に特別な思いがあるのでは?

大岩剛 監督(清水商業出身):
「大岩」と聞けば「聞いたことがあるな」と思ってくれる人がたくさんいるので、ぜひ興味をもって試合をみてもらえたら

―アルゼンチン戦の注目してもらいたいところは?

大岩剛 監督:
U-22というチームが日本でやる初めての試合です。将来が有望な選手が揃っているのでしっかり注目をしてもらいたい

選手たちにとっても2024年4月の最終予選や、本大会へのアピールにもつながる注目の一戦。U-22日本代表とU-22アルゼンチン代表の親善試合は、11月18日(土)午後2時にIAIスタジアム日本平でキックオフです。

U-22日本代表の強化合宿

―東京五輪では3位決定戦で敗れました。18日の親善試合、そして2024年パリ五輪にむけた意気込みを

大岩剛 監督:
2024年のアジア最終予選にむけて、試行錯誤をしながら積み上げてきています。今回のアルンゼンチン代表ですが、思い切りぶつかって勝つことでチームとして一回りも二回りも大きくなりたい。(パリ五輪)出場権を得られれば、東京五輪で悔しい思いをした日本代表なので、それ以上の成績をおさめられたら。そんな意気込みで戦っていきたい

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