14日午後、静岡県伊東市の下水道工事の現場で事故があり、2人が救急搬送され、このうち1人の死亡が確認されています。
事故があったのは伊東市松原湯端町の下水道工事現場で、伊東市によりますと14日午後2時10分頃、下水道管に穴を開ける“穿孔”と呼ばれる作業を行っていたところ、39歳の男性作業員が「気分が悪い」と体調不良を訴えてマンホールから上がろうとしたものの、突然意識を失い数メートルほど落下しました。
別の作業員が中に入って救助しようとしましたが救助できず、後からマンホールの中に入った作業員も気分が悪くなり地上に上がれなかったため消防に通報がありました。
2人とも救急搬送されましたが、このうち39歳の男性は搬送先の病院で死亡が確認されています。
事故を受け伊東市はマンホールの内部には硫化水素が充満した可能性があるとしていますが、午後2時45分に消防のレスキュー隊がマンホール内に入った時には酸素濃度は正常値で、また硫化水素も検出されていません。
ただ、マンホールのフタを開けたことで硫化水素の濃度が薄まった可能性があるということです。
当時は男性3人が作業にあたっていて、1人がマンホール内に、2人が地上から監視していました。
警察や消防が当時の状況や事故の原因を調べています。