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「ふざけるな」イセエビの盗難被害相次ぐ 出荷調整のため港に保管 災害復興めざす街で 静岡・熱海市


土石流災害からの復興をめざす街の港で悪質な盗難被害です。静岡県熱海市の伊豆山港で漁師が捕獲し、保管していたイセエビが盗まれる被害が相次いでいます。

9月16日に解禁となったイセエビ漁。

これから年末年始の需要が高まり価格も上がっていくといいます。

熱海市の伊豆山港は土石流で港に土砂が流れ込んだ影響で、2021年はここから船を出せませんでしたが、2022年にようやく再開しました。

復興を目指す街の港で今、イセエビの盗難が漁師たちを悩ませています。

被害にあった漁師・川口勝美さん:
普通に(かご)揚げたら中身がない。(岸壁に)ぬれた跡があったから「これはやられた」と

イセエビ漁では出荷調整のため、漁でとれたイセエビの一部はその日に出荷せずに港などで保管しています。

伊豆山港では10月15日から11月初旬にかけ2回被害に遭っており、これまでに計15kgのイセエビが盗まれたということです。

今回はいずれも前の日の夕方に異常はなく、深夜から未明にかけて盗まれたとみられます。

被害にあった漁師・川口勝美さん:
“ふざけるな”だよね。こっちだって一生懸命生活しているわけだからね

伊豆山漁業会・松本早人 代表:
やっと港が2022年から使えて、2022年・2023年とイセエビ漁がやれている中で、こういう新たな問題が出てきた。以前も盗難にあったが、その時と今は違う

警察は被害届を受理し捜査を進めるほか、夜間のパトロールを強化しており漁師たちも被害に遭わないよう対策をしていく方針です。

2021年は土石流災害でできず、2022年なんとか再開できたと思ったら2023年はこうした盗難。漁師たちの心情を思うと本当に許せなく、復興に向け歩んでいる中で水を差すような出来事です。

一刻も早く解決策を練ってほしいと思います。

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