2023年に入り、静岡県内でもクマの目撃が相次いでいます。このため県は、クマの出没場所をまとめた地図を初めて作成してホームページで公表し、注意を呼びかけています。
おりの中で大きく口を開けるクマ。
これは10月 河津町でワナにかかっていたツキノワグマです。
全国的にクマの出没が相次ぐ中、県内でも8日 富士宮市で新たに3件の目撃情報が寄せられました。
県によりますと2023年度に入り、8日までに65件の目撃情報が寄せられていて例年の件数を大幅に上回っています。
このため県は県民や県外からの観光客に注意を呼びかけようと、初めて「クマ出没マップ」を作成しました。
この地図は静岡県のホームページで見ることができ、2023年度ツキノワグマが目撃された場所が赤い丸で示され、地名と日付がまとめられています。
県は12月以降も冬眠前のクマが出没する可能性があると予想していて、山などへ出かける際は出没マップを利用し、クマよけの対策をとるなど十分警戒するよう呼びかけています。
◆もしクマと出会ってしまったら?
クマは秋や冬にエサを求めて活動が活発化するということで注意が必要です。
県が呼び掛けている内容がこちらです。
まずクマと出会わないために山に入るときは鈴や笛、ラジオなどで自分の存在を知らせる。そして生ごみは必ず持ち帰るようにしてください。
また、もしクマと出会ってしまったらクマに背を向けず、後ずさりして離れることが大切です。
そして子グマの近くには親グマがいる可能性が高いので、できるだけ早く遠ざかる必要があります。
まさかという場所でクマと出会うおそれもあります。特に早朝や夕暮れはクマがよく動く時間帯ですので、注意が必要だということです。