PR でかける

【駿河区・天下泰平の竹あかり】輝く久能山東照宮 「きれいだけでは終わらない」感動の夜

久能山東照宮の夜の拝観が始まり、333本の竹あかりの中で心躍る夜の散策ができます。夜の博物館で徳川15代将軍たちの甲冑(かっちゅう)と出会い、美しいだけではない竹あかりの“背景”を知ると、さらに感動が深まることでしょう。

この記事で紹介する「天下泰平の竹あかり」見どころ

まずは竹あかりの参道を本殿へ

9月16日から始まった「天下泰平の竹あかり2023」は、毎週末の午後6時開始です。日中の参拝者が帰ったあと、夜間参拝者の入場が始まります。

少し暑さも落ち着き、空が藍色になった頃、参道両脇の竹がやさしい光を帯びます。

竹あかりは過去最も多い333本。あかりに導かれて石段を登っていくと幅4mほどある大きなオブジェが現れました。少し弾んだ息を整えながら、しばし鑑賞します。

石段の途中にある竹のオブジェを見てひと休み

右手に現れる青いライトアップは今回初めての試みだそうです。

ぼうっと光る青い球体は、まるで森から漂ってきた精霊のよう。久能稲荷神社の鳥居の赤が一層引き立っていました。

ロープウェイ乗り場から社殿までは約100段あるので、急がずゆっくり進みましょう。

「葵の御紋」と「蓮の花」を探そう

久能山東照宮の竹あかりは、毎回ここならではのデザインが施されます。

1つは徳川家の家紋である「葵の御紋」。数は多いので比較的簡単に見つけることができるのではないでしょうか。ぜひ探してみてください。

葵の御紋のデザイン 

もう一つは「ハスの花」。徳川家康公が葬られた久能山にちなんで極楽浄土をイメージしたハスの花が施されました。

ハスの花はある場所に集まっているのですが、参拝の終盤に見つけることができるはずです。

ハスの花のデザインは極楽浄土をイメージして

他にも社殿の装飾と同じモチーフが竹あかりには使われているそうです。ぜひ探してみてください。

社殿がオレンジ色に 関係者も驚いた輝き

約100段を登りきると、国宝・久能山東照宮の御社殿が姿を現します。

日中は極彩色の彫刻が目を引きますが、夜の荘厳な姿に新たな感動を覚えます。

久能山東照宮 権禰宜・松下国正さん:
社殿をライトアップしたら、金泥(金から作られた絵具)が光を反射してオレンジ色に輝いたので、見たことのない光に一同驚きました

初めてライトアップした時の感動を権禰宜(ごんねぎ)の松下国正さんが語ってくれました。

久能山東照宮 権禰宜・松下国正さん

さらに社殿の左手に回ってみると、壁に描かれた獅子がいました。

暗闇の中に照らし出された獅子は一層力強く見え、迫力が違います。

暗闇に浮かぶ家康公の神廟

さらに参拝は続きます。御社殿に向かって左側の階段を上っていきましょう。

ここからはライトアップの雰囲気が変わり、静粛な空気が流れます。なぜなら、この上にあるのは家康公が眠る神廟なのです。

家康公の霊廟に続く階段

1616年、徳川家康公は駿府の地で亡くなり、その遺言通り久能山に葬られました。後に日光東照宮が築かれ、ひつぎも移されたとされていますが、実は遺骸は今も久能山にあるのではないかと言われています。その理由を権禰宜の松下さんはこう話します。

久能山東照宮 権禰宜・松下国正さん:
当時は土葬だったので、ご遺骸を1年後に移すのは難しかったのではないでしょうか。また遺言には「日光に勧請しなさい」とありました。「勧請」とは実際に遺骸を移すのではなく、魂を移すという意味だったと思われます

暗闇に浮かび上がる神廟はまたひと味違います。夜の静けさは家康公のみ霊がすぐそばにいるような気持ちにさせてくれます。

家康公は本当はどこに眠っているのか、思いを巡らせながら参拝してみてはいかがでしょうか。

夜の博物館で15代将軍と出会う

夜間拝観のチケットには、9月4日から開催されている「徳川歴代将軍名宝展~15代将軍の甲冑を一堂に展示~」の入場券が付いています。参拝を終えたら立ち寄ってみましょう。

どの甲冑もそれ一つで展示会のメイン級となるほどの名宝ですが、それが15領一度にみられます。

中でも家康公が身につけたと言われる金陀美具足(きんだみぐそく)は、大河ドラマ「どうする家康」にも登場した金色の甲冑です。

今川氏の配下にいた頃の家康公が尾張の大高城に、織田勢の包囲網をついて食料を運び入れたいわゆる「兵糧入れ」。その際に身に着けたとされています。

久能山東照宮・戸塚直史さん:
派手な甲冑を身につけるのは、大将級の武将よりも、出世のため手柄をとって目立つ必要がある武士たちでした。SNSもない当時、遠くから見ても目立つ色の甲冑を着けていれば、勇猛果敢に戦っている姿をアピールできるからです

当時19歳、出世をかけ奮闘していた若かりし頃の家康公が少し身近に感じられました。

徳川家光所用「紺絲素懸威具足(こんいとすがけおどしぐそく)」 かぶとに火縄銃の痕

さらに3代将軍家光公のかぶとをよく見ると、丸くへこんだ箇所が。これは火縄銃の試し撃ちの痕だそうです。

8代将軍吉宗公のかぶとは個性的。変わった形の飾りは「和綴本」です。本を頭に飾ってしまう吉宗公、人柄が伺えます。

最後に15代の甲冑を比べて見てみましょう。それぞれ大きさが違うのは体つきが違ったから。将軍たちの体型を比べられるのもこの展示会でしかできない鑑賞ポイントです。

「徳川歴代将軍名宝展」は11月26日までで、日中も観覧できます。

また夜間拝観でしか手に入らない、竹あかりが描かれた御朱印(クリアファイル入り700円)もお忘れなく。

「きれいだけでは終わらせない」

竹あかりのイベントは、今でこそ各地で行われていますが、2019年に久能山東照宮で始まった頃はまだ珍しい試みでした。

きっかけは静岡市内で放任竹林の有効利用に取り組んでいる団体「アカリノワ」からの声かけでした。

夜は山門を閉じるので境内に参拝者は入れない久能山東照宮ですが、喜んでもらえるならと当時の宮司が実施を決断。以来、来訪者の反響が良くイベントは続いています。

アカリノワ・大村大輔代表

竹あかりには静岡市の麻機地区で伐採した、放任竹林が使われています。管理が行き届いていない竹林をそのままにしておくと土砂災害の危険が高まり、里山の生き物たちの多様性も失われます。

アカリノワ・大村大輔代表:
竹あかりはイベント終了後に竹チップや竹炭にして再利用します。竹チップは静岡市が中心となり運動場や遊歩道の舗装材に、竹炭は田や畑の土壌改良に使われます。放任竹林と呼ばれ厄介者だった竹が、美しいライトアップになり、さらに再利用される。「きれいだけじゃ終わらせない」が私たちのテーマなのです

田んぼにまかれる竹チップ 画像提供:アカリノワ

きれいだけでは終わらない。竹あかりが役目を終えたその後や、天下泰平を願った家康公に思いを巡らせて眺めてみると、一層深みを感じることができることでしょう。

竹あかりを再利用した竹炭 画像提供:アカリノワ

久能山東照宮へは日本平ロープウェイで

夜の特別拝観「天下泰平の竹あかり」へは、日本平ロープウェイでのみアクセスできます。久能海岸側から歩いて入ることはできません。

日本平ロープウェイ

また無料のロープウェイ駐車場まではマイカーかタクシーで。路線バスは営業を終えているのでご注意ください。

ロープウェイ乗り場の駐車場

チケットは「ロープウェイ往復」「久能山東照宮拝観」「博物館入館」の各料金が含まれています。

前売り券は大人2400円、中学生1900円、小学生1300円で、各プレイガイドで販売されています。当日券(大人2700円、中学生2200円、小学生1600円、幼児630円)はロープウェイ乗り場で購入できます。

1日800人の限定イベントで、チケット購入時に4つの時間帯から入場時間を指定できます。詳しくは天下泰平竹あかりの特設サイトをご確認ください。

■イベント名 夜間特別拝観「天下泰平の竹あかり」
■会場 久能山東照宮(静岡市駿河区根古屋390 )
■日程 11月26日(日)までの土日祝(11月は金曜も開催・11月23日祝除く)
■時間 18:00~21:00 (最終入場20:00)

【もっと詳しくみる】「天下泰平竹あかり」の特設サイト チケット購入もこちらから

sponsored by 静岡鉄道


静岡名産のわさびのようにピリッとスパイスが効いた情報を暮らしに。bee=ハチ=8チャンネルと言えばテレビ静岡。あなたの元にミツバチのようにせっせと情報を集めます。
  • BLOG
  • Instagram
  • YouTube
  • TikTok