PR 食べる

【やいづキャンプ飯】異色の6代目が考案 キャンプの朝に手早く「燻製茶漬け」

静岡・焼津港で明治からカツオのなまり節を作り続ける老舗「川直」が、キャンプの朝に手早く食べられるカツオやサバの「燻製茶漬け」を作りました。考えたのは海外でスキューバダイビングのインストラクターをしていた異色の経歴を持つ6代目です。

川直の「燻製茶漬け」

やいづキャンプ飯プロジェクト 
焼津の水産加工会社が集まり、先人たちの加工技術を生かして、キャンプにぴったりの食品を開発。
キャンプはもちろん災害時にも短時間で食べられる優れものです。

【購入】
やいづキャンプ飯プロジェクトのサイト

江戸から続く「なまり節」

さかなのまち焼津。海岸線から一本入った通りは、焼津を愛した作家・小泉八雲にちなんで「八雲通り」と呼ばれています。

浜に近い八雲通りには、昔ながらの水産加工業者が軒を連ねます。

「なまりぶし」と書かれたオレンジ色の看板を掲げるのが、明治10年創業の「川直(かわなお)」です。

146年の歴史を受け継ぐのは6代目・山口高宏さん、32歳。

川直6代目・山口高宏さん

なまり節は焼津の伝統的なカツオの加工方法です。

ゆでたカツオを何度も繰り返しいぶすとカツオ節になりますが、川直は水分が抜けてしまう手前のまだ柔らかさが残っている状態で仕上げ、なまり節にします。

江戸時代から続く「手火山」の手法 カツオに煙をじっくりまとわせる

川直では江戸時代から続く「手火山(てびやま)」という方法で、ナラの木を使ってカツオをいぶします。いぶすことで保存性が高まるとともに、カツオのうま味が引き出されます。

川直で使っているのは一本釣りした刺身に使えるほどのカツオだけ。原料へのこだわりがあります。

火が強くなりすぎないよう調整

手火山の工程では火が強くなりすぎないように、まきの量を調節します。いぶす時間は30分から1時間。季節によって変えます。

川直6代目・山口高宏さん:
カツオの色が独特の黄金色に変わったら出来上がった合図です

色でタイミングを見極め、しっとり感がある脂がのったジューシーななまり節に仕上げるのが、腕のみせどころです。

キャンプの朝 さっとかき込む茶漬け

その伝統の技法を生かして開発したのがやいづキャンプ飯「燻製茶漬け」です。

具材はカツオ・サケ・サバの3種類。燻製とお茶漬けの素が入って各700円です。

川直の「燻製茶漬け」(カツオ・サケ・サバ 各700円)

作り方は簡単。白飯の上にお茶漬けの素をかけ、一口大にほぐした燻製をのせたら熱いお湯を回しかけるだけ。アウトドアだけでなく、家庭でちょっと豪勢な夜食にもなります。

川直6代目・山口高宏さん:
キャンプの朝は早いのでぱっと作れるものがあればいいのではと思いました。夏は氷を入れて冷たいお茶漬けにして食べるのもおすすめです

お湯を注ぐだけでパパっと完成

カツオは焼津産、サケはチリ産、サバはノルウェー産と安定して脂がのっている産地を選びます。

燻製茶漬けの魚はなまり節と違い、ゆでずに塩をふって直接いぶします。

魚種に合わせてまきの種類を変え、カツオにはナラの木を、サケとサバにはサクラの木を京都から取り寄せ使います。

右がサクラ、左がナラ 魚によって使い分ける
右がサクラ、左がナラ 魚によって使い分ける

やまちほさんに聞いた!「燻製茶漬け」どう使う?

アウトドアショップSWENで、公式インスタグラムの“中の人”としてキャンプ情報を発信する広報・やまちほさんに、川直の燻製茶漬けについて聞きました!

Q.燻製茶漬けをどんなシーンに使いますか?
キャンプの朝、もしくは締めの1食に良さそうです。

Q.アレンジメニューを教えてください!
うどんやそばとも相性が良さそうです。熱々のうどんにバター茶漬けを試してみたいと思いました。

Q. やいづキャンプ飯のすごいところ教えてください!
保存が効くので、突然の大人数料理や、お腹が空いた時、ギアボックスに忍ばせておけば、そこでもう一品。なんて作れてしまうのがありがたいところです。実際に、適当にぽいぽいギアボックスに入れておいて、人数が増えて料理が足りなさそうな時は大活躍しました。一緒に行った人に語れるストーリー性があるのがまた面白いです。

やまちほさんのインスタグラム

海外で異色の経歴

山口さんが実家の川直に戻ったのは2019年。大学卒業後、すぐに実家に戻ったわけではありません。

日本人がいないような海外で働くことが夢だった山口さん。大学在学中に休学して行ったタイでダイビングの仕事につき、その魅力にとりつかれます。

パプアニューギニアの海で 画像提供:山口高宏さん

卒業後はダイビング雑誌の出版社に就職しますが、やはりインストラクターとして海外で働きたいと思い、2016年パプアニューギニアにわたりました。

山口さんが働いていたパプアニューギニアのダイビングショップ  画像提供:山口高宏さん

パプアニューギニアを選んだのは、人が立ち入っていない文字通り“手つかず”の美しい海があったからです。

山口さんにとってニューギニアでの3年間は充実した日々でした。日本人だけでなくオーストラリアやアメリカ、イスラエルなどからの客を自然豊かな海に案内しました。

サンゴ礁が美しいニューギニアの海 画像提供:山口高宏さん

しかし、常に心に引っかかっていたのは実家のことでした。家と工場はすぐ隣、小さな頃からなまり節作りを見て育ちました。昔は焼津に30軒ほどあったなまり節の加工場は、今では8軒ほどに減ってしまいました。

川直6代目・山口さん:
パプアニューギニアにいても、家の大変さを考えてしまいました。明治10年から続く店をなくしてはいけないと思っていました

インストラクターとして3年間の契約期間に区切りがついた2019年、山口さんは帰国を決意。直後にコロナ禍が始まり、さらには焼津を揺るがすカツオ窃盗事件の発覚と、波乱の幕開けを迎えます。

後ろ指を指されたことも

手作業で骨を一本一本取り除く

2021年、水産加工会社や漁協職員が関わり水揚げされたカツオの一部を盗み取っていた事件が発覚。大きなニュースとなって全国に報じられました。

川直は関わっていませんでしたが、販売会に出店すると「焼津のカツオだ」と、笑って通り過ぎる人もいました。

コロナ禍で業界全体が縮小ムードになった時期と重なりました。

川直6代目・山口さん:
焼津のカツオについてしまった負のイメージを払拭したい。この逆境を逆手にとってやろう、利用してやろうと思いました

山口さんが始めたことの1つが「カツオの藁焼き」です。ナラの木ではなく藁でいぶしたカツオです。製造過程を見せる体験会もひらきました。

「焼津の汚名を返上する」と銘打ったところ、多くのマスコミが取り上げました。

手火山に使うナラの木(奥)と藁焼きのわら(手前)

海中清掃で表す「焼津の海への思い」 

もう1つ、ライフワークとして取り組んでいるのが海中のゴミ拾いです。

海の中には釣り人が残していったルアーや釣り糸などが落ちています。

水中から回収したルアー

パプアニューギニアの頃から始めた水中のゴミ拾いですが、焼津では志を同じくする同志たちとも出会いました。

一緒に焼津の海でルアーを拾い、それを捨てるのではなく装飾し直して使えるように再生します。

海のゴミ拾いをする仲間達と

川直では店頭で、なまり節と一緒に再生したルアーを売っています。

川直6代目・山口さん:
これからも水産加工業を通じて新しいことに挑戦したいと思っています。長くやってきたことを守ることも大切ですが、新しいことへの挑戦が焼津のイメージアップにつながります。外から焼津を見て、何かおもしろいことをやっている場所だなと思ってほしいんです

キャンプ飯で生まれたつながり

やいづキャンプ飯プロジェクトには焼津の14の業者が商品を出品しています。

今まで関わりのなかった業者ともつながりができ、川直の商品を置いてくれるところもありました。同年代でUターンした他業者の新しい取り組みに、刺激を受けることも。

山口さんのような若手の奮起は、焼津にもう一度大きな波が来る予感を感じさせてくれます。

【画像】記事中に掲載していない画像もいっぱい! この記事のギャラリーページへ

もっと見たい!やいづキャンプ飯

TUNA O(ツナオーアヒージョ)

自社で水揚げしたマグロの加工過程で出る希少部位「尾肉(しっぽの肉)」のみを使用した、アヒージョ味のツナ缶です。

【購入】TUNA O(外部サイト)

価格:540円
製造:福一漁業株式会社

THEにんにく味噌

天神屋の人気商品「しぞ〜かおでん」のおでん味噌からヒントを得た、何にでも使える万能味噌です。にんにく含有量40%(原料配合のうち)という、ガッツリパンチの効いた味です。

【購入】THEにんにく味噌(外部サイト)

価格:735円
製造:株式会社天神屋

キャンプカレーの具(ビーフ・ポーク・チキン)

カレーの「具材(肉と野菜)とブイヨン(出汁)」だけがレトルトパウチになった、今までありそうで無かった「カレーの具」です。(※レトルトカレーのカレールーが入っていないもの)

【購入】ビーフカレーの具・ビーフ(外部サイト)
【購入】ビーフカレーの具・チキン(外部サイト)
【購入】ビーフカレーの具・ポーク(外部サイト)

価格:470円
製造:石田缶詰株式会社

sponsored by やいづキャンプ飯プロジェクト事務局

静岡名産のわさびのようにピリッとスパイスが効いた情報を暮らしに。bee=ハチ=8チャンネルと言えばテレビ静岡。あなたの元にミツバチのようにせっせと情報を集めます。
  • BLOG
  • Instagram
  • YouTube
  • TikTok