ひと

「山で‟鮮魚”を売る」スーパーまきうちの挑戦 ~遠州最北の地で1~

真美さんの“総菜改革”

とりむね唐揚げは拳を思わせるビックサイズ

魚へのこだわりで、長らく水窪町民の胃袋をつかんできたまきうちですが、近年は総菜部門にも力を入れています。

旗振り役は真美さん。かつて、まきうちの総菜は真美さん本人もあまり食べたくなかったといいます。「自分が食べたくないものを、お客さんも食べたいと思うはずがない」と改革に乗り出しました。

最初の一手は、粉末だしからの脱却。店でだしをとるようにしました。始める前は手間がかかるという懸念もありましたが、今のまきうちでは当たり前になっています。

種類豊富で色鮮やかな総菜コーナー

品ぞろえも大きく変更しました。当初は少ない品数でそれぞれを大量に作っていましたが、多種多様な商品を少しずつ用意する方式に転換。バリエーションが豊富になったことで、陳列に華々しさが生まれました。「ついでにちょっと買っていこう」という需要も増加し、改革の結果は上々だということです。

これからも水窪と共に歩む

水窪のメインストリートにある「まきうち」

まきうちの進化は留まるところを知りません。2023年1月には社長が基さんから真美さんへ交代。水窪出身の基さんではなく、町外で育った真美さんの新しい視点で店づくりを進めていきます。

基さんは水窪の人口減少が進むなかで、一時は外に目を向けたこともあるそうです。その時水窪でのスーパー存続を強く望んだのは真美さんでした。「何も無いから良いんだよ」。水窪の当たり前の中に特別なものを見つけ、大切に思う真美さん。その一言にハッとさせられ、スーパーを続けることを決めました。

基さん、真美さんの陽気な一面も魅力

きょうも水窪では、まきうちの新鮮な魚や豊富な総菜が町民の生活を彩っています。「山でまぐろ祭り」にはじまる奇想天外な仕掛け。まきうちの進化から目が離せません。

店名まきうち
住所浜松市天竜区水窪町奥領家3027-4
電話番号053-987-0414
営業時間9:00~18:00
定休日日・月
1999年千葉県佐倉市生まれ。愛知県尾張旭市で育つ。2021年6月より浜松市天竜区水窪町へ移住し、写真撮影や執筆活動を通じて地域の魅力を発信する。
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