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妻との性生活に不満を抱き…自慰行為をするため住宅に侵入し女性用下着を盗んだ元警察官の初公判 交番勤務時代に知り得た情報から狙いを定めていたことが明らかに

静岡地方裁判所

静岡県御殿場市内の住宅に侵入し、女性用下着を盗んだ罪などで起訴された元警察官の裁判が5月1日から始まった。初公判で明らかになったのは男の身勝手すぎる犯行動機だ。

住居侵入及び窃盗の罪で起訴されているのは函南町に住む静岡県警の元巡査長の男(30)で、2022年3月1日、御殿場市にある住宅の1階ベランダに侵入し、干してあった女性用下着4点を盗んだほか、別の住宅の敷地内にも侵入し女性用下着4点を盗んだ罪に問われている。

また、2024年1月には再び同じ住宅のベランダに侵入した罪でも起訴されている。

5月1日に開かれた初公判で、被告は「いずれの事実もその通りで間違いない」と起訴内容を認めた。

裁判の中で明らかになったのは被告の身勝手すぎる犯行動機だ。

検察によれば、被告は当時、妻子ある身だったものの妻との性生活に不満を抱いていたという。

このため自らの性欲を満たし、ストレスを解消しようと女性用の下着を盗んで自慰行為をすることを企て、侵入する際には足跡が残らないよう靴を脱いで犯行に及んでいた。

被告は盗んだ下着を自慰行為に使用し、いずれも廃棄したことがわかっている。

これに味を占めたのか、2024年になって再び同じベランダに侵入したものの下着が干されていなかったそうだ。

なお、この時、被告の様子を不審に思った近隣住民によって、その姿が撮影されていた。

では、なぜ被害に遭った住宅にそれぞれ女性が住んでいることを把握していたのか?

それは被告が交番勤務時代に知り得た情報が元となっている。

このため被害に遭った女性の家族による「警察の立場を使って知り得た情報を使って罪を犯すなど社会秩序を乱すことはあってはならない。心安らぐ家が汚され、警察によって不安に陥れられた」との調書が読み上げられた。

また、被害者のひとりは「犯人は自分の自宅を知っているため、常に監視されているようで不安。本来、治安を守るはずの警察官が犯人と知り、何を信じていいかわからない」と口にし、もうひとりの被害女性は「盗まれたことよりも今後の逆恨みに対する恐怖の方が強い」と話しているそうだ。

一方、その後に行われた証人尋問には被告の父親が立ち、今後は実家で一緒に暮らして「変なことをしないようにサポートしていく」と監督を約束。

また、弁護側の話では被害女性とはいずれも示談が成立しているという。

次回の公判は5月19日に予定されていて、被告人質問で何が語られるのか注目されている。

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