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【続報】「過去にも気付いたら事故」小学生4人死傷事故 弁護士の視点「身体上の問題…前兆や事故歴カギに」

静岡県浜松市で小学生4人の自転車の列に車が突っ込み8歳の女児が死亡、10歳の女児が重体となっている事故について、車を運転していた男が26日送検されました。

本当に痛ましい事故ですが、菊地さんはどんなことをお感じでしょうか?

菊地幸夫 弁護士:
聞いただけで胸が苦しくなるようなお父さまの言葉に悲しみの思いが込められていると思います

事故の状況について

改めて事故の状況を確認します。

小学生4人は自転車で坂を縦1列で下っていて道路の左側を走行していました。

自転車は左側通行が原則ですのでルールを守っていたわけです。

そこに後ろから軽トラックが突っ込みましたが、目立ったブレーキ痕はありませんでした。

菊地さん、子供たちはルールを守っていたにも関わらず事故に遭った、この状況をどう思われますか?

菊地幸夫 弁護士:
子供たちの自転車での走行は問題が無かったと思います。
小さな子供なので反対側の柵がついている歩道を走るという選択肢もあったかもしれないが、道路の左側で無理からぬところだと思います

警察の捜査について

続いて警察の捜査状況です。

軽トラックを運転していた男(78)が「事故を回避、予見できたか」をポイントとして捜査を進めていて車両については「いまのところ大きな不具合は見当たらない」としています。メーカーへの調査依頼は検討中だそうです。

人的な要因について、警察は男の持病や薬、当時の健康状態を調べています。

こちらも、いまのところ「常備薬に眠気を誘う成分はない」と話していて医師の見解も確認しながら捜査が進められます。

男の供述について

容疑者の男(78)は「なぜぶつかったか、わからない。覚えていない」と供述しているほか「過去にも気が付いたら事故を起こしていたことがあった」と話しています。

菊地さんは、今後のポイントについて「運転手の身体上の問題、心身は正常だったか」としています。

菊地弁護士の視点

菊地さん、供述内容と今後のポイントについて改めて解説をお願いします。

菊地幸夫 弁護士:
通常であれば子供たちの横を通過すれば良く、事故の回避は簡単であったわけで、「予見は可能、過失はある」となります。
ところが「覚えていない」「わからない」と言っていることから、弁護側とすれば「本人が如何ともしがたい心身の不調が突然生じた」と主張する可能性がある。
そこで捜査機関とすれば、前兆や過去の事故歴を掘り起こしていくのがポイントとなると思います

容疑者の身柄は26日 検察庁に送られ、本格的な捜査が進められます。

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