
石破茂 首相が自民党に所属する衆議院の新人議員15人に10万円分の商品券を配っていたことをめぐり、国民民主党の榛葉賀津也 幹事長は3月14日、「完全にずれている、納税者の感覚から」と述べました。
石破首相は3月3日に2024年の衆議院議員選挙で初当選した自民党の新人議員15人と会食した際、秘書を通じて各議員の事務所に10万円分の商品券を配り、13日にその事実を認めました。
商品券について、石破首相は「土産代わりということで、家族が大変苦労しておりポケットマネーから慰労したつもり」と説明した上で、違法性はないとの認識を強調しています。
こうした中、国民民主党の榛葉幹事長は14日に行った街頭演説で商品券問題に触れ、「当選した権力のある国会議員に施すのならひとりひとりの国民を労わってくれよ」と述べました。
榛葉幹事長は演説のあと取材に応じると「どこまでトンチンカンなんだろう?」と呆れ顔を見せ、「これから一気に政局だね。与党内政局もそうだし、永田町も政局です」との見解を示しています。
また、13日夜の取材で石破首相が記者への逆質問を繰り返したことを受け、「国民は呆れるのではないか?」と疑問を呈し、「完全にずれている、納税者の感覚から」と断罪。
その上で、国民民主党の在り方については「緊張感を持って我々は選挙に勝つための政治ではなく、国民のための政治をしっかりやっていきたい」と気を引き締めました。