物価高騰が長引いている影響もあり多くの人が賃上げを望んでいます。みなさんは2025年の春闘にどんなことを思っているのでしょうか?
春闘は3月12日が大手企業の集中回答日。
県内の賃上げ状況は3年前に2%を超え、2023年は3.49%、さらに2024年は4.6%と着実に上昇しています。
一方で県民からは切実な声があがっています。
(Q.物価高騰も厳しいが、賃上げへの思いは?)
市民:
うちの会社もここ2年くらいはベースアップしている状況ですが、まだまだ物価の上昇には勝てないというのが現状なので、今回もそれなりの積極要求ですが、仮に満額(回答)でも今の状況が好転するかというと、そうとはいえない気がする
市民:
何しても高い、知らない間に色々なところでちょっとずつ上がっているので、(給与も)なるべく上げてもらいたい。弁当や惣菜を売っていると利用客から「これ上がっている、上がっている」って
市民(年金受給者):
給料と言わなくてもモノの値段の上昇率に見合うくらいはないと日々の買い物の費用の増加分を埋めることはできない
厚生労働省によりますと労働者がもらう賃金に物価の高騰を反映させた実質賃金は前の年と比べ3年連続で”マイナス”。
つまり、物価の高騰に賃上げが追い付いていないということです。
賃上げ率の高かった2024年ですら、実質賃金は前年比マイナス0.2%と前の年を下回る結果になっていました。
そして、12日の集中回答日。
2024年は満額回答が相次ぎましたが、2025年は要求を下回る回答もみられます。
トヨタ自動車は職種や階級ごとの賃上げの最も高いケースで、月額2万4450円の要求に満額で応じた一方、日産自動車は賃上げ分として1万8000円の要求に1万6500円で回答しました。
県内企業ではヤマハ発動機が平均2万円賃上げの要求に1万9400円と回答。
「大幅な減益だったものの物価上昇や社会的責任として、賃上げの流れを止めないという視点も踏まえた。」などとコメントしています。
今後のポイントは中小企業への広がり。
物価高に打ち勝つ高い賃上げの勢いをどこまで広げられるかが大きな焦点になりそうです。