
国民民主党の榛葉賀津也 幹事長は3月8日、静岡市葵区で街頭演説を行い、石破茂 首相が高額療養費制度について2025年8月から行うとしていた負担上限額の引き上げの見送りを表明したことを受け「自民党は(引き上げを)『やる』と言って衆議院を通した。参議院の審議に入った途端に『止めます』と。政策の中身への賛否ではなく、やり方がめちゃくちゃ。止めるなら最初から止めればいい。もう1回、予算委員会を衆議院でやり直してくれよ」と訴えました。
その上で自民党議員から「これ(引き上げ)をやったら選挙に負ける」と聞いたとして、「政治家のために制度を止めたり始めたり、税金上げたり下げたりするの?」と疑問を呈しています。
演説後、取材に応じた榛葉幹事長は「まったくガバナンスが効いていない。右往左往して。決断が遅いしガバナンスが効いていない。これ大失態ではないか。予算をやり直すのなら103万円の壁もガソリン税もやればいい」と述べ、さらに「これでまた維新が注目されるね。高校無償化だけでまた手を打つのかということになるのではないですか?」との見方を示しました。
一方、街頭演説の中では年収103万円の壁をめぐる与党との協議が決裂に終わったことについても触れ、「残念ながら交渉は負けた。本当に申し訳なかった。私のせい」と頭を下げつつ「年度末の交渉は残念ながら我々は負けました。しかし、この戦いは終わりではない。みなさんの生活があって、みなさんが必死に生きている限り、玉木雄一郎とその仲間たち国民民主党は絶対みなさんと伴奏して政策実現をやり遂げます」と決意を口にし、「
この国の政治の目的は国の台所を豊かにすることではなくて、国民の懐を豊かにすることです」と話しています。