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リニア新幹線・大井川流域市町で住民説明会実現 “潮目”が変わった知事交代

静岡県島田市で3月7日から始まったJR東海による大井川流域市町の住民への説明会。

ようやく実現した住民説明会ですが、ここに至るには長い道のりがありました。

河村悦代 記者(2013年当時):
ここ井川でリニア新幹線の説明会が開かれます。静岡市民の関心はどれほどなんでしょうか

リニアの建設を巡っては、2013年と14年に静岡市の井川地区や市内中心部で、環境に与える影響などについての市民への説明会が行われてきました。

その後、説明会は開かれていません。

JRは計画を進めようと取り組んできましたが、ここに待ったをかけたのが・・・

静岡県・川勝平太 前知事(2017年10月 当時):
水問題に関しても具体的な対応がなく県民に誠意を示す姿勢がないことに心から憤っている。デメリットしかない。リニアそれ自体については。こうしたことについて反省の弁もない、説明もない。この態度はけしからん!

2017年10月、大井川の流量が減少する問題などの対策を巡り「誠意がない」と強く非難。

その後は、大井川の流量対策を始め工事に伴う環境への影響をどう防ぐかについての議論が、県とJR東海との間で現在も続けられています。

そして、その間も住民への説明会も開ける状況ではなく、長い間開かれていません。

しかし、2024年に潮目が変わります。

川勝 前知事に替わり、鈴木康友 知事が誕生。

就任直後から、JR東海の丹羽俊介 社長や当時の斉藤 国交大臣に面会するなど、積極的な動きを見せます。

さらに、川勝 前知事が認めてこなかった静岡県内でのボーリング調査も容認。

県側の動きに変化がみられるなか、2024年11月にJR東海から初めての流域市町での説明会の開催が提案されます。

JR東海・丹羽俊介 社長(2024年11月 当時):
実際に水資源を利用している地域の皆さんの懸念を解消できるように、流域8市2町の人たちに相談させてもらう

説明会は今後も各市町で開かれます。住民の理解を得ることができるのでしょうか。

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