前線や寒気の影響で雨や雪となり冷え込んだ3月4日の静岡県内。天城高原では4日朝、珍しい自然現象が見られました。県内は5日朝にかけて大雪になるところがある見通しで、交通への影響に注意が必要です。
氷に包まれた樹木。
4日の朝、伊豆市の天城高原では幻想的な氷の世界が広がっていました。
この現象は氷点下になっても凍っていない雨が木などに付着して凍結した「雨氷」です。
冷え込んだからこそ見られた珍しくとても神秘的な自然現象ですが、4日の県内は前線や低気圧の影響で昼頃から雨や雪が降りはじめ、真冬のような寒い1日となりました。
雪が降りしきる伊豆シャボテン動物公園で観光客の視線の先にいるのは、南米アンデス山脈の標高4000mほどの高地で飼育されるラマ。
この寒さをものともしない様子でむしゃむしゃと草を食べています。
その一方、寒さが大の苦手の南米に生息するカピバラは心なしかいつもよりも深くお風呂に浸かり…
アフリカ南東部マダガスカル島に生息するワオキツネザルは小屋の中のストーブの前に大集合!丸くなって暖を取っていました。
竹下昇輝 記者:
小山町にある道の駅すばしりです。本格的に雪が降りはじめ、このように手ですくえるほど積もってきています
こちらの道の駅ではこれから本格的に降る雪に備えて除雪車の点検作業が行われていました。
渡邊工業・佐久間亨 工事長:
2月の頭に一度かなり降ったが、それ以来。(Q.夜通しの可能性も?)ある。4日はそういう予報なので、それなりの準備をして対応する
心配しているのはインバウンドの観光客がノーマルタイヤで来ることだといいます。
渡邊工業・佐久間亨 工事長:
関東地方から来るのはいいが、その際のタイヤがみんなノーマルタイヤ。それでスタックしてしまう事案が多いので出控えをお願いしたい
県内では4日夜のはじめごろから5日朝にかけて大雪となるところがある見込みで、5日午後6時までの24時間に降る雪の量は、山沿いを中心に多いところで東部で20cm、中部・伊豆で15cm、平地では東部で1cmと予想されています。
予想よりも気温が低くなった場合や降雪が長引いた場合、東部の山沿いでは警報級の大雪となる可能性もあるということです。