
静岡市は、下水処理施設の設備故障により十分に処理されていない汚水が一時的に放流されたと発表しました。現時点で被害の報告はありません。
静岡市によりますと、2月27日午後2時頃、市民から連絡を受けた静岡河川事務所より「濁った水が放流されている」と通報があったため、下水処理施設・中島浄化センターからの放流を停止し設備を点検したところ、脱水機3台のうち1台が電気設備の過熱で一時的に停止していたことがわかりました。
設備の故障により約2500立方メートルの水が十分に処理されていない状態で放流されたと推測されていて、水質検査の結果、法律で定められた排水基準よりも5倍以上も高い濁りが確認されたということです。
このため静岡市は消毒処理を実施し、28日朝の検査では濁りは基準値の4分の1まで改善されていましたが、大腸菌群の数などは検査結果が判明するまで数日を要する見通しとなっています。
これまでに被害報告はありませんが、市は市内にある下水道処理施設の緊急点検を実施する予定です。
また、中島浄化センターでは設備の部品を取り替えた上で、27日午後6時から放流を再開しています。