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物価高の中で「賃上げ」どうなる? 労働者団体が訴え 3月の春闘の集中回答日を控え

2024年以上の高い水準の賃上げは実現するのでしょうか。

春闘の集中回答日を3月に控え、労働者団体の連合静岡は賃上げ率5%以上の実現と賃上げの定着をあらためて訴えました。

連合静岡・角山雅典 会長:
ようやく賃上げの機運が高まってきた。この流れを止めることなく定着させていく。
全体では定期昇給分を含め5%以上、中小小規模事業者については格差是正分1%以上を加えた6%以上を目安とした方針を今回の春闘で連合として掲げています

3月12日に大手企業の集中回答日を迎える2025年の春闘。

連合静岡は目標に掲げる賃上げ率5%以上を勝ち取り、賃上げを定着させることを強く訴えました。

ここ数年の静岡県内の賃上げ状況は2022年が2.1%、2023年が3.49%、そして2024年は4.6%と着実に上昇していて、2025年も県西部の大手企業を中心に2024年を上回る過去最高水準の要求が出始めています。

連合静岡・角山雅典 会長:
収益が出ているところは当然5%を超える中身で労働組合も要求してほしい。経営者側も過去最高益であればしっかりと組合に生かしていってほしい

賃上げが続く一方、物価の高騰も続いています。

厚労省によりますと物価を反映させた「実質賃金」は3年連続で対前年マイナスとなっていて、とくに中小企業では6%以上の賃上げは現実問題として厳しいという声も上がります。

2025年の春闘は労使ともに賃上げの定着を掲げる中、大企業が2024年を超える5%という水準を達成できるか、勢いが中小企業にも波及するか注目されます。

大手企業の集中回答日は3月12日で、中小企業の交渉は6月中旬まで続く見込みです。

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