村田彬 記者:
住宅街の一角にぽつんとベンチが1つだけ置かれていますね。注意して歩いていないと素通りしてしまうくらいの小ささです
長泉町下土狩のベンチが置かれたこちらのスペース。
この小さなスペースが町で初めての快挙を達成しました。
ギネス世界記録・藤渕文香 公式認定員:
この偉業を世界ギネス記録としてこの場所から世界に発信できることを大変光栄に思っています
2月25日に長泉町で行われたのはギネス世界記録の公式認定証授与式。
あのスペースが「世界で最も小さい公園」に認定され、池田修 町長に認定書が手渡されました。
長泉町・池田修 町長:
町の誇りの1つとして大切に管理をしながらみんなに楽しんでもらいたい。うれしいニュースを発信できてうれしく思う
この公園が作られたのは1988年、いまから37年前。
町が道路建設の余剰地となった約50cm四方の場所に休憩施設としてベンチを置いたのが始まりでした。
村田彬 記者:
大人1人が座るのがやっとの大きさです。そして、足は公園の外に出てしまっています
ギネス世界記録に認定される前から町は自称“世界一小さな公園”をうたい、地元の人たちからもシンボルとして親しまれてきました。
地域住民:
時々写真を撮る人はいます。そこに車を停めて小さい子はベンチに座ったりしています
地域住民:
みんな知っているから「世界一小さい公園を曲がって上がって」とか道の説明とかに使えます
こうしたなか長泉町が“まちおこし”の一環として決めたのがギネス世界記録への申請です。
これまで世界で最も小さい公園として認定されていたのはアメリカ・オレゴン州のミル・エンズ公園。
その面積は0.29平方メートルです。
一方、長泉町の公園は約0.25平方メートル。
世界一は確実視されていましたが、町は測量士による計測をするなど公園と正式に位置づける手続きをしてきました。
そのなかで正式な面積は“自称”よりも0.1平方メートル小さい0.24平方メートルだったことも判明。
近くの石碑には0.25平方メートルと記していたため2月20日に撤去しました。
名実ともに「世界一小さな公園」になり地域の住民からも喜びの声が上がっています。
地域住民:
おめでとうございます。ありがとうございます。良かったです(Q.町民としていかが?)私も近所なので楽しみにしていました
地域住民:
ほんとうに良かった。みんな結構見に来るからどうなるのかなと。こうやって有名になってくれるとありがたいです。
地域住民:
特別な感じがしますね。(Q.座り心地は?)なんて言ったらいいんだろう。座り心地は良いって言った方がいいかしら
町は今後話題づくりも含め活用方法を検討していくということです。