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強烈寒波に動物たちも”ブルブル” ライオンはひなたぼっこ ハイエナはヒーターに暖をとりカピバラはお湯につかる

強烈な寒波の影響で静岡県内は2月19日も真冬の寒さとなりました。動物園では動物たちが元気に動き回っていたり、じっと身を寄せ合っていたり様々な様子が見られました。

来園客の視線の先にいるのは日本平動物園の人気者ホッキョクグマのメス・バニラとオスのロッシーです。

氷点下40℃程にもなる北極圏に生息するホッキョクグマ。

体を覆う体毛は内部が空洞になっているため暖かい空気をためこむことができます。

来園者:
以前に見たシロクマは全然動かなかったので、2頭は寒いから動いているんだと。今度泳ぐところも見たいね

来園者:
ロッシーの方がバニラに近寄っていて仲良くしているのがかわいい

2頭はこの強烈な寒波もものともしない様子ですが、県内は19日の朝も厳しい冷え込みとなりました。

竹下昇輝 記者:
JR御殿場駅です。駅前の気度計は氷点下3℃を示していて、露出している指先や耳の感覚が数分でなくなってしまうほど寒いです

19日朝の最低気温は井川で氷点下5.4℃、御殿場で氷点下5.2℃、川根本町で氷点下3.8℃など、18の観測地点のうち9地点で零度を下回りました。

御殿場市民:
風がキンキンに冷えている感じで、肌も凍てつく感じで結構寒い

御殿場市民:
凍えるようにひんやりして寒いなと肌で感じている

日中も気温が上がらず真冬の寒さとなりました。

こうした中…

ひなたぼっこをしているのは百獣の王・ライオン。

普段は獰猛なハイエナもヒーターにあたって丸くなっています。

日本平動物園では冬の寒さ対策として床暖房やヒーターを使って動物たちの体温が下がりすぎないように注意しているほか、場合によっては展示時間を短くするといった対応を行っているといいます。

特に寒さが苦手なのはサルたち。中南米の熱帯雨林に生息するリスザルは…

村田彬 記者:
暖をとっているんでしょうか?小屋の中から顔だけを出してじっとその場に留まっています

ヒーターが設置された小屋に入って気持ちよさそうに目を閉じている子。長い尻尾をマフラーのように体に巻き付けている子もいます。

そしてニホンザルは日なたで毛づくろい。

南米に生息し寒さが苦手なカピバラは37℃のお湯につかって体を温めたり、日光浴をしたり。

日本平動物園 飼育員・大谷舞さん:
私たちも朝すごく寒いと体が思ったように動かない。動いているうちに温まってくる。動物たちも寒い中頑張ってくれている。少しでも暖かく過ごせるようにヒーターをつけるなど工夫をしている

村田彬 記者:
レッサーパンダの遊び場に来ています。こちらは外の通路とつながっていてときおり冷たい風が入ってくるんですが、レッサーパンダはのびのびと笹を食べています

寒さが苦手な動物がいる一方で、レッサーパンダは標高1500m以上の山岳や森林地帯に生息していて寒さには慣れっ子です。

来園者:
夏場はぐったりしている様子で室内でクーラーに当たっていることもある。冬は活発に動いていて、そこは魅力

日本平動物園 企画係・野田邦洋 主査:
寒さが苦手な動物もいるが、もともと寒い地域で暮らす動物もいる。ホッキョクグマやレッサーパンダなど活発に動いているところを見て楽しんでもらいたい

気象台によりますと20日の朝はさらに冷え込む見通しで、路面の凍結や気温の低下による体調の変化などに注意が必要です。

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