包丁とまな箸を使い手を触れずに魚をさばく平安時代から伝わる料理の神事「まな板開き包丁初め式」が2月5日に静岡県伊東市で行われました。
まな板開き包丁初め式はすべての食材に対して感謝する平安時代から伝わる伝統儀式で、県専門調理師連合会瑞松会が10年前から技術の伝承のため毎年開催しています。
5日は四條真流と呼ばれる流派の猪爪憲康 支部長が烏帽子に直垂姿(ひたたれすがた)で刀首を務めます。
神にささげる食材には手を触れてはならないという決まりがあることから、刀首は包丁とまな箸を使って真鯛をさばき、兜に見たてた「兜の鯛」を仕上げていきました。
四條眞流静岡支部・猪爪憲康 支部長:
ほっとしました。10年前よりも少し腕が上がったような気がします。伝統文化の伝承、それが一番です
瑞松会では調理人材が不足しているなか、どのように技術を守っていくかが課題だということです。